カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

News & Topics

    • 2024年10月時点で、カンボジアには中国からの投資による工場が合計1273件あり、投資額は90億8000万ドルで、カンボジア全体の投資額の45.49%を占める。これは、ヘム・バンディー産業科学技術イノベーション大臣と在カンボジア中国大使の汪文斌(Wang Wenbin)氏との会談で言及された。 ヘム大臣は、カンボジアと中国の長年の友好関係を強調し、産業と技術分野での協力が両国の「ダイヤモンド・ヘキサゴン」協力における重要な柱であると述べた。中国はカンボジアにとって最大の製造業分野の投資国であり、この分野が今後もカンボジアの成長を牽引する見通しである。カンボジアは2029年の「後発開発途上国」卒業に向けて、中国との協力をさらに強化し、特に現地での原材料生産などの分野での基準化や ... [続きを読む]
    • 経済
        2024年11月6日
      貿易 関税 中国 製造業 汪文斌
    • フィリピン移民局(BI)は、カンボジアで代理母としてリクルートされたフィリピン人女性20人のうち7人が無事に帰国したと発表した。彼女たちは観光ビザで渡航し、オンラインでのリクルートを通じて代理母になることを約束されていたが、実際には人身売買とみられる違法な目的に利用されていた。被害者の年齢は20~30歳で、いずれもカンボジアで身元不明の依頼者のために代理出産を行うよう勧誘されていたとされる。 フィリピンのジョエル・アンソニー・ビアド(Joel Anthony Viado)移民局長は、最近の調査でこうした手口が明らかになったとし、特にインターネットを利用して女性たちがリクルートされていたことに警戒を促した。また、ビアド局長は「代理母としての勧誘には重大な法的リスクが伴う」と述べ、 ... [続きを読む]
    • 社会
        2024年11月5日
      事故 事件 人身売買
    • 中国が投資したカンボジアのプノンペン-シアヌークビル高速道路の利用者数が、運用開始(2022年11月1日正式開通)から2年で1000万人に達した。この全長187キロメートルの高速道路は、カンボジアで初めての高速道路であり、プノンペンと経済的拠点であるシアヌークビルを結ぶ戦略的ルートとして、社会経済発展や観光に大きな効果をもたらしている。 記念イベントで、カンボジア公共事業運輸省のペン・ポーニア大臣は「この高速道路は一帯一路の象徴的プロジェクトであり、効率的な移動と貨物輸送の改善に貢献している」と述べた。また、在カンボジア中国大使館の汪文斌大使(前中国外務省副報道局長)も「中国とカンボジアの協力の象徴であり、地域発展や雇用創出、住民の生活向上にも寄与している」と評価した。 ... [続きを読む]
    • 社会
        2024年11月4日
      中国 公共事業運輸省 一帯一路 高速道路 債務の罠 ペン・ポーニア 汪文斌
    • タイ政府は、2024年2月13日までに労働および居住許可が期限切れとなるカンボジア人労働者について、退去することなく2年間の就労を許可する決定を下したと、カンボジア労働職業訓練省(MLVT)が発表した。これは、シンガポールで開催された第28回ASEAN労働大臣会合で、MLVTのヘン・スアー大臣とタイの労働大臣が会談中に発表された。 さらに、タイ労働省は、来年のクメール正月に合わせてカンボジア人労働者の再入国手数料を免除する可能性について、タイ閣議に提案する予定。この免除措置はカンボジアのフン・マネット首相からの要請によるもので、昨年も同様の措置が取られた。 また、タイ側はカンボジア人労働者に対して技能訓練と修了認定を行う可能性についても検討すると述べ、カンボジア帰国後もM ... [続きを読む]
    • 労働
        2024年11月1日
      労働職業訓練省 労働者 ヘン・スアー
    • カンボジアの信用市場は2024年の第3四半期(Q3)に、小規模ビジネスローンの需要が増加する一方、支払い遅延率も上昇するなど複雑な状況にある。カンボジア信用情報機関(CBC)の最新レポートによれば、第2四半期に縮小していた小規模ビジネスローンの申請がQ3で6%増加し、特に運転資金と資産ファイナンスの契約がそれぞれ20%以上、14.4%増加した。 この需要増は南部のコッコンやシアヌークビルなどの州で特に顕著であるが、一方で建設と農業分野の融資申請はQ2に比べて減少している。建設分野の申請は16.3%減少し、農業分野も20.8%の減少となった。また、DPD30+(Days Past Due 30+、ローンやクレジットの支払いが30日以上遅延していることを示す指標)の割合も増加してお ... [続きを読む]
    • 経済
        2024年11月1日
      建設業 不動産業 コンドミニアム CBRE ローン
    • カンボジア閣僚評議会によれば、2025年の1人当たりGDPは2924ドルに達し、2024年の予測値から40%以上の上昇が見込まれている。また、経済成長率は6.3%に達する見込みであり、GDP総額は5139億8000万ドルになるとされる。 産業別の成長予測として、工業部門は8.6%、サービス部門は5.6%、農業部門は1.1%の成長が見込まれており、インフレ率は約2.5%に抑えられる見通しである。また、社会分野も引き続き優先されるという。 2024年1月から9月までのカンボジアの対外貿易総額は409億4000万ドルで、前年同期比16.4%増加しており、輸出は198億3000万ドルで17%増加、輸入は211億1000万ドルで15.9%増加している。 同評議会は、過去にも国 ... [続きを読む]
    • 統計
        2024年11月1日
      GDP 経済成長 物価
    • カンボジアの租税総局(GDT)は、2014年以降の税収増加の要因としてテクノロジーの導入を挙げている。 現在、税収のほぼ100%が電子的に徴収されており、79種類の税務管理プログラムやアプリを活用したオンライン登録や税収管理システム(E-Filing、GDT Tax Prefiling、E-Paymentなど)によって、効率性と透明性が向上している。 GDTのコン・ヴィボル総局長によれば、電子税収システムの導入により、税務管理が効率化され、透明性が確保されたとされ、同局は現在、ビッグデータを活用した新たな税システムの開発も進めているという。 電子化が進むことで、従来の窓口業務や記録管理の負担が軽減され、一部の職員を税務調査や監査業務に再配置することが可能となった。 ... [続きを読む]
    • 社会
        2024年10月31日
      税金 コン・ヴィボル 租税総局 税務調査
    • プノンペン自治港(PPAP)は、2024年の第3四半期までにコンテナ取扱量が前年同期比約20%増の36万5987 TEUに達した。また、貨物量とガス燃料を合わせた取扱量は3.58百万トンに上り、前年同期比13.6%増加している。貨物船の運航数も前年同期比25%増の4133航海にのぼり、乗客を運ぶ船も26%増加した。 PPAPは2024年上半期に1832万ドルの収益を上げ、前年同期比で11.7%の増収となった。 経済財政省高官によれば、製造業製品の輸出拡大がカンボジアの輸送業を促進しており、カンボジアの主要輸出品は衣料品、靴、旅行用品、自転車、車のタイヤ、米やゴムなどの農産物である。 一方、カンボジアの輸入総額は2024年1月から9月までで前年同期比15.9%増の21 ... [続きを読む]
    • 経済
        2024年10月31日
      貿易 プノンペン自治港 経済財政省 運輸業
    • カンボジア政府は、プレアシアヌーク州での25件のプロジェクトに対し、総額約9億1700万ドルの特別インセンティブを承認した。この中には、未完成の建物の完成を目指す12件のプロジェクト、新規プロジェクト12件、既存プロジェクトの拡張1件が含まれている。これにより、同州でインセンティブを受けたプロジェクトの累計数は165件に達している。プロジェクトの種類には、住宅設備工場、バッグ・紙製品工場、多機能ビル、ホテル、リゾートなどが含まれ、カジノ以外の投資機会も広がっている。 プレアシアヌーク州投資促進委員会(PSPIP-WG)のヒアン・サヒップ(Hean Sahip)会長とロン・ディマンチェ(Long Dimanche、前駐韓国大使)副知事が、「プレア・シアヌーク州投資促進特別プログラ ... [続きを読む]
    • 政治
        2024年10月30日
      カジノ 中国人 観光業 建設業 不動産業 中国企業 詐欺 プレアシアヌーク州 リゾート
    • カンボジアの国家警察は、韓国人がカンポンスプー州で拉致や拷問を受けたとの報道を否定した。 10月24日に実施された捜索は、他国当局からの通報を受け、カンポンスプー州コン・ピセイ地区の高層ビル群にある中国企業所有の建物で行われた。 この捜索の結果、約1000人の外国人が一時的に拘束されたが、ニム・サオ准将によると、拘束された外国人の多くは中国籍であり、韓国人を含む外国人が拉致・拷問された証拠は発見されなかったという。 捜査対象の建物は中国企業が所有する複合施設であり、さまざまな職場が併設されていた。内部調査の結果、これらの外国人労働者は合法的に滞在しており、通常の生活・労働環境であることが確認された。 ニム准将は、「生活や労働環境も『標準的』である」と述べ、報道 ... [続きを読む]
    • 社会
        2024年10月29日
      中国人 不正 詐欺 事故 事件 犯罪 国家警察 韓国人
    • カンボジアは、中国市場向けにツバメの巣とドリアンの輸出に向けた交渉を進めている。 農林水産省の高官は、「ツバメの巣輸出は現在、技術的な手続きを進めており、手続き完了後に中国側の代表団がカンボジアの関連施設を視察する予定」と述べた。 ドリアン輸出についても同様の手続きが進められており、2024年末または2025年初頭には輸出開始が見込まれている。 カンボジアではツバメの巣が主に沿岸地域で生産されており、特にプレアシアヌーク州やコッコン州が中心地となっている。全国には約3000~5000のコロニー(集団営巣地)があり、年間でおおよそ100トンのツバメの巣が生産されている。このうち約70%は中国や周辺国へ非公式に輸出され、残りの30%が国内消費に供されている。 一方 ... [続きを読む]
    • 経済
        2024年10月29日
      農業 農林水産省 ドリアン ツバメの巣
    • カンボジア保険監督局(IRC)の報告によると、2024年の1月から9月までのカンボジア保険業界の総保険料は2億7280万ドルに達し、前年同期の2億6420万ドルから3.2%増加した。この成長は、18の一般保険会社、14の生命保険会社、7のマイクロ保険会社、1つの再保険会社によって支えられている。 同期間の支払い請求総額は約5100万ドルで、前年同期の4430万ドルから15%増加している。 カンボジアの保険業界は東南アジア全体で10億ドル以上の総資産を有し、国民一人当たりの保険密度は約21.02ドル、GDPに対する保険浸透率は1.16%である。これにより、カンボジア保険業界がまだ発展途上で、市場浸透率が低いことが示されている。 発展途上国では一般に保険需要が低く、特に ... [続きを読む]
    • 経済
        2024年10月28日
      保険業 保険監督局
    • カンボジアはカシューナッツの栽培面積で世界第3位に位置し、推定栽培面積は約58万ヘクタールであるとカンボジア農林水産省が発表した。 2021年初頭から、当局は国内外の専門家と連携し、機械学習と人工知能(AI)を活用してカンボジアのカシューナッツプランテーションの地図を作成している。 特に、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)と呼ばれるデータから直接学習するディープラーニング用のネットワークアーキテクチャを使用し、衛星画像を活用して正確な地図を作成した。 主要な栽培地域はコンポントム州(14万7700ヘクタール)、クラチェ州(10万2500ヘクタール)、ラタナキリ州(9万7200ヘクタール)である。 農林水産省高官は、「カシューナッツは品質、味、大きさで市場 ... [続きを読む]
    • 経済
        2024年10月28日
      カシューナッツ 農林水産省 農業
    • カンボジア政府は2025年の予算を約93億2000万ドルに設定し、前年の約95億4000万ドルから減少させた。10月25日に閣議で承認されたこの予算案は、今後、国会および上院での審議を経て、ノロドム・シハモニ国王の承認を得る予定である。 政府は、2025年の国内総生産(GDP)を6.3%成長させ、GDP総額を約513億9000万ドル、1人当たり所得を2924ドルと見込んでいる。しかし、世界経済の不確実性や主要貿易国の成長鈍化といったリスクも考慮し、慎重な財政運営が求められている。 カンボジアの経済成長は、工業部門が8.6%、サービス部門が5.6%、農業部門が1.1%の成長率によって支えられ、インフレ率は2.5%に抑えられる見込みである。一方で、同国の経済は特定産業に依存し ... [続きを読む]
    • 経済
        2024年10月28日
      経済成長 予算
    • 米国国際貿易委員会(USITC)は、カンボジアのような中規模のアパレル製造国が米国市場向けの輸出競争力を向上させるための主要要因を強調している。 2023年、カンボジアは米国へのアパレル輸出で34億ドルを占め、市場シェアは4.3%に達した。報告書によると、米国の輸入需要の主な要因は、コスト、製品差別化、信頼性、コンプライアンスである。 低コストが米国の需要を引きつける一方で、賃金抑制が社会的コンプライアンスに悪影響を及ぼすことも指摘されている。 また、米国バイヤーは、品質や専門性、製品の多様性、さらにデザインや物流サポートなどの付加価値サービスを重視している。さらに、供給の信頼性も重要であり、パンデミックや地政学的な影響を受けた供給チェーンの混乱に対応するために、外 ... [続きを読む]
    • 経済
        2024年10月25日
      縫製業 貿易 製造業 輸出
    • カンボジア政府は、タイから提案された「6カ国1目的地」観光ビザ計画に関する協議を検討している。 このビザは、カンボジア、ブルネイ、ラオス、マレーシア、ベトナム、タイの6カ国間で観光と経済協力を促進することを目的としている。また、地域全体の観光インフラを結びつけ、東南アジアを一体の観光地として位置づけることを通じて、観光業の競争力を高めることが狙いだ。 タイ外務省のデュシット・メナプント(Dusit Menapunt)顧問がカンボジア観光省のフート・ハック大臣とこの提案について議論し、カンボジア側もこの計画を内閣に持ち込み、さらに検討することを表明した。 この取り組みは、タイやマレーシアなど観光資源が豊富な国に観光客が集中する一方で、観光資源が限られている国は、観光客 ... [続きを読む]
    • 観光
        2024年10月23日
      観光客 観光業
    • カンボジア労働職業訓練省(MLVT)が主催する全国技能競技大会(国内大会:NSC)が、卓越した労働パフォーマンスの認知促進・高度技術力を有した新しい世代を育成する目的で開催された。ヘン・スアー(Heng Sour)労働職業訓練大臣が開会式を主催し、競技は10月21日から25日までプノンペンの技術職業教育訓練公園で行われる。 この大会は2年に一度開催される。ヘン大臣は、今回の大会が次世代の労働力に必要なスキルの重要性を理解させ、若者や訓練機関、政府が技術や学びの方法を共有できる場になることを強調し、こうした取り組みが国内外の主要投資家を惹きつけることに寄与することを期待した。 同大会には、16の機関から93名の参加者(うち女性12名)が参加し、ITソフトウェア・溶接・WEB ... [続きを読む]
    • 労働
        2024年10月22日
      労働職業訓練省 ヘン・スアー
    • カンボジアの事業主や企業で、税負債があるものの一括で支払うことができない場合、最大3年間の分割払いでの税負担返済を申請できる可能性があると、カンボジア租税総局(GDT)が発表した。 今回の税負債の分割払い制度はカンボジア当局による税務調査と関連しており、GDTは、近年、税務調査や再評価を強化している。特に税務調査後に納税者が再評価された税金や罰金を短期間で支払う必要があるケースが増えており、一括払いが難しい事業者にとっては大きな財政的負担となっていた。 こうした納税者に対して、分割払いを認めることで、政府は、税収を確保しつつ、企業が過度の負担を避け、経済活動を続けられるような環境を整える。 中小納税者管理部のバオ・ピチトゥラン(Bao Pichtirun)副局長によ ... [続きを読む]
    • 社会
        2024年10月21日
      税金 租税総局 税務調査
    • カンボジア国家警察は、警察ナンバープレートの不正使用に対する取り締まりの第一段階として、交通警察・公共秩序部門に登録された1947台の車両(自動車およびバイク)を管理リストから削除した。 また、2024年10月15日、フン・マネット首相は、法律に違反して使用されている警察およびカンボジア王国軍のナンバープレート付きの車両に対する管理を強化する方針を示している。 カンボジアでは、個人が警察や軍のナンバープレートを用いて、カジノやカラオケバーなどの私的な場所に車を駐車するなど、国家警察の威信を損ねるような行為が問題視されており、2024年初頭、内務省はすべての関係機関に対して、警察ナンバープレートを厳格に管理し、不正使用を取り締まるよう指示を出していた。 警察ナンバープ ... [続きを読む]
    • 社会
        2024年10月19日
      不正 内務省 公務員 国家警察
    • 過去10年で、カンボジアは世界貿易ネットワークに統合し、衣料品や繊維などの伝統的な輸出品を超えて輸出の多様化を進めてきた。しかし、変化する世界貿易の中で、貿易の混乱や競争の激化などの課題に直面している。カンボジアがグローバルバリューチェーン(GVC)で上位に進出するためには、自国の強みを特定し、それを活かすことが重要である。 カンボジアの輸出構造は、製品や貿易相手国の面で変化している。繊維は依然として主要輸出品であるが、その割合は2011-2015年の70%から2020-2023年には40%に縮小している。一方、機械、プラスチック、ゴム、野菜製品といった新たな輸出品が増加している。また、米国やEU、中国に加え、ASEAN市場にも進出し、多様化を進めている。 カンボ ... [続きを読む]
    • 経済
        2024年10月17日
      貿易 経済成長 輸出