カンボジアの証券市場は2025年第1四半期末時点で、時価総額22億8000万ドルに達した。証券取引規制当局(SERC)が発表した報告書によれば、取引量は合計649万株に上り、このうち本則市場の銘柄が全体の約45.21%を占めた。
カンボジア証券取引所(CSX)では現在、株式と社債の2種類の商品が取引されている。株式市場には11社が上場しており、そのうち9社が本則市場、2社が成長市場に上場している。
本則市場の銘柄は安定した配当と長期的な資本維持を重視する保守的な投資家向けとされる一方、成長市場の銘柄はリスクは高いが高収益の可能性があるとされている。
SERCの局長は、「SERCは証券市場への参加を促進するための制度整備やインセンティブの強化、市場の安定性と信頼の向上、さらにはインフラの開発を進めてきた」と述べた。また、「今後も国内外の関係機関と連携しながら、投資家向けの教育プログラムや一般市民への広報活動を強化していく」と語った。
SERCは証券取引の活性化を目的に、希望者には無料で投資家識別番号を提供しており、これまでに上場企業は証券市場を通じて総額5億4900万ドルを調達している。