Smart Axiata Co.,Ltd.
スマートアクシアタ
Cheif Executive Officer(CEO)
Thomas Hundt
1978年東ドイツ生まれ。ドイツに本社を置くシーメンス(Siemens)に入社、通信インフラ事業に携わる。12年の勤務を経て、ラテルツ(Latelz Company Limited)のカンボジアの通信事業の立ち上げを任されることに。2008年に来カンボジア、2009年にCEOとしてスマートモバイルを立ち上げる。好きな日本食は、寿司と鉄板焼き。プノンペンでは様々な国の料理を食べることができるが、日本食は特に気に入ってる。
通信業界カンボジア第二位の地位を築いたスマートアクシアタ。CEOのトーマス・ハント氏は、親しみやすさと社名のとおりのスマートさをのぞかせる。大企業時代に培われた通信に関する経験を活かし、31歳の若さでカンボジアで急成長するベンチャー企業を立ち上げた。
カンボジアでの挑戦
カンボジアにやってきたのは2008年でした。当時、ラテルツがカンボジアで立ち上げる通信事業のスタートアップメンバーを探していたのです。もし立ち上げに興味があるならと、私に声がかかりました。正直、とてつも無い変化ですよ。それまで、社員が40万人以上いる企業の一社員だったのが、始まったばかりの会社のCEOになるんです。私には、通信業界の知識はもちろん、オペレーションの知識、販売の知識も求められていました。そして、私は挑戦することを決め、2008年にカンボジアにやって来ました。
私がこの会社の最初の社員です。一緒に働く仲間を心待ちにしていましたね。本当にまっさらな状態からのスタートだったんです。あったのは数枚の書類と通信事業の許可証だけ。ですが、通信インフラを担い、未来をつくるカンボジアで初めての会社になるんだと意気込んでいました。
私たちのプロジェクトは、CDC(カンボジア開発評議会)のQIP(投資適格プロジェクト)として認定されました。ビジネスプランをプレゼンして、CDCに認められたんです。当時は、今ほどQIPの取得が容易ではなくて、すべてのプロセスが終わるのに8か月もの期間を要しました。その後、ネットワークを確立するベンダー(販売代理店)を選定し、電波塔を建てる土地を決めて立て、そしてようやく、自分たちのブランド、“スマートモバイル”を立ち上げることができたのです。