カンボジアの銀行業界における利益低下の要因を分析した最新のホワイトペーパーによると、個人ローンの増加やパンデミック後の経済状況の悪化が、銀行の収益性に影響を与えているとされる。
このレポートは「The Declining Profitability Trend in Cambodia’s Banks: The Impact of Rising Costs and NPLs」というタイトルで、カンボジア市場に特化したビジネスコンサルティング会社であるコンフルエンス(Confluences)社と、アジアを中心にプリンシパル投資事業などを展開するYCP社によって発表された。
銀行業界は過去30年間で大きく成長し、特にデジタル決済やオンラインバンキングの普及が促進された。2024 ... [続きを読む]
カンボジアの信用市場は2024年の第3四半期(Q3)に、小規模ビジネスローンの需要が増加する一方、支払い遅延率も上昇するなど複雑な状況にある。カンボジア信用情報機関(CBC)の最新レポートによれば、第2四半期に縮小していた小規模ビジネスローンの申請がQ3で6%増加し、特に運転資金と資産ファイナンスの契約がそれぞれ20%以上、14.4%増加した。
この需要増は南部のコッコンやシアヌークビルなどの州で特に顕著であるが、一方で建設と農業分野の融資申請はQ2に比べて減少している。建設分野の申請は16.3%減少し、農業分野も20.8%の減少となった。また、DPD30+(Days Past Due 30+、ローンやクレジットの支払いが30日以上遅延していることを示す指標)の割合も増加してお ... [続きを読む]