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2020年3月11日
カンボジア進出ガイド

【IT・通信】

305 カンボジアの通信・IT①(2020年1月発刊 ISSUE11より)

携帯電話事業会社 Mobile Network Operator

 カンボジア電気通信規制機関(TRC)の最新の報告書によれば、2019年1月から10月までの間で、モバイルインターネットユーザーの数は330万人に増加し、利用登録されたSIMカードも254万枚以上となった。これにより2019年10月時点での累積数は、利用登録されたSIMカードが2200万枚、モバイルインターネットユーザーは1675万人に達した。





 TRCによると、カンボジアには現在、セルカードやスマートアクシアタ、メットフォン、シーテル、クーテル、qbの6つの電気通信会社があり、ベトナム系キャリアであるヴィッテルを母体とするメットフォン、マレーシア系キャリアであるアクシアタを母体とするスマート、カンボジア有力財閥ロイヤルグループのセルカードの3大キャリアがユーザーの90%を占めている。

インターネットサービスプロバイダ事業会社 Interbet Service Provider

 カンボジアはインターネットの分野で急速な成長を遂げている。TRCによると、固定電話プロバイダー7社、固定インターネットプロバイダー34社ある。固定インターネットは加入者が6万1817件、ユーザー数が21万5165件、一方、固定電話のユーザー数は2万8742件減少して、5万9415件となった。



 カンボジアのSIMカード市場は飽和状態にあり、市場の競争により価格は引き下げられているが、今後はサービスの品質向上も要求されるだろう。



 2006年にISPの先駆けとして、大学や銀行などにITソリューションをワンストップで提供するメコンネットのソク・チャンダ氏は、「インターネットユーザーの増加は目立っていますが、驚くことではありません。インターネットの必要性がますます高まることは避けられません。モバイルネットワークだけが拡大しているわけではなく、企業においてもこれまで以上にインターネットに依存しています。そしてカバレッジに関して当社は、戦略的かつ継続的に投資を行い、すべての大都市にサービス網を到達させることで、テクノロジーに関連した増加するニーズを満たしています」と話す。

 アジア諸国ではデータセンターやクラウドサービスが広く普及しているが、カンボジアは各社が独自のサーバーを所有しているためデータセンターへの移行は困難だ。データセンター事業に注力する同社は今後必要な存在となるだろう。



 また、こうした中でBtoBのニーズに対応したデバイスや周辺機器を安定供給できるベンダーの存在も心強い。AnAnAコンピューターのセレアン・ティト氏は、「エンドユーザーに対しては、サーバールームを構築してすべてのネットワークケーブルを敷設するようなソリューション全体の販売も行っています。もちろん基本的なラップトップやマウスのような小売もできます」と語る。同社は、DELLなどの世界有数のコンピューターブランドやバーティブ、RuijieNetworks、ロジテック、Mikrotik、Ubiquiti、シスコ、マイクロソフトなど信頼できるパートナーやサプライヤーと長期にわたる良好な関係を築いてる。

 なお、政府は2018年から、カンボジア国内および国際的にインターネットを通じて送受信される全てのデータを、国営企業テレコムカンボジアが設置するデータ管理センター(DMC)を通過させるよう指示しており、DMCを通じて送信されたすべてのデータは監視されることとなった。


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