カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 経済
  • 2019年9月13日
  • カンボジアニュース

シアヌークビル、オンラインカジノの禁止により地価が短期的に下がる見込み[経済]

news_201909131
(c)Khmer Times

 カンボジアでの新規のオンラインカジノライセンスの発行を停止するという最近の政府の決定により、中国からの投資と観光客の流入が減るものと関係者は予測している。クメールタイムズ紙が報じた。

 中国人の投資家や観光客が過去数年間で増加している主な理由として、カンボジアのカジノ産業がある。沿岸部のシハヌークビルとタイ国境にあるポイペトには多くのカジノがある。

 フン・セン首相は、新規のオンラインカジノのライセンスの発行を停止する指令を出したため、既存のライセンスも更新されないこととなった。

 すでに多くのカジノが営業を自粛したため、何千人もの中国人がシアヌークビルを去ったという。また、この決定のわずか1週間後、内務省は、シアヌークビルとバベットでオンラインカジノ詐欺に関連して150人の中国人を国外追放した。

 現地不動産会社のCEOによると、シアヌークビルのホテルやゲストハウスの客室料金が先月から低下しているという。また、同氏は、「シアヌークビルを離れる中国人は投資家ではなく労働者やギャンブラーだ。宿泊施設、飲食店、その他のサービス業の需要が低下している」と語る。

 3年前に1平方メートルあたりわずか200ドルで販売されていたシアヌークビルの区画は、約3000ドルまでに値上がりしているが、オンラインカジノの禁止により、シアヌークビルやポイペト、バベットの地価に短期的な影響を与えると関係者は指摘している。

関連記事
労働
カンボジアF&B業界の人材不足が深刻化――観光業への影響は必至[労働]
(02日)
社会
食品デリバリーの「ディープディスカウント」がレストランを危機に陥れる理由[社会]
(01月23日)
経済
中国、引き続きカンボジア最大の投資国—2024年は全体の49.8%を占有[経済]
(01月16日)
経済
シアヌークビルに新経済特区誕生:ISI Special Economic Zoneが本格始動[経済]
(01月13日)
経済
カンボジアのカジノ税収、前年比85%増の6278万ドルを記録[経済]
(01月10日)
観光
カンボジア観光業、2024年に回復基調-中国人観光客50%増で活況[観光]
(11月11日)
あわせて読みたい
特集
カンボジアの若き虎 TREND INTERVIEW Vol.2
特集
カンボジア観光投資についての可能性 ~観光統計、ニュースから考察するカンボジア観光産業への投資~(1/2)
特集
カンボジア観光投資についての可能性 ~観光統計、ニュースから考察するカンボジア観光産業への投資~(2/2)
特集
カンボジアの若き虎 TREND INTERVIEW Vol.1
経済の最新ニュースランキング
最新ニュース