(c)Phnom Penh Post
カンボジアのソフトウェア開発会社パットメージング(Pathmazing)が3月30日、モバイルアプリケーション「Tesjor」を正式にローンチした。キャッシュレスの支払いにより、デジタル決済の開拓を目指すという。
このアプリケーションにより、ユーザーはプノンペンにある85のレストランから食べ物を注文でき、その支払いをオンラインで行うことができる。提携先は、ウィングやPay&Go、アクレダ銀行にとどまらず、ABA銀行が開発したPayWayゲートウェイ、またビザやマスターカードの使用も可能だ。
同社CEOのスティーブン・パット氏は、「現在、カンボジアの電子商取引市場は黎明期で、今後数年間で爆発的な成長を遂げるだろう。これをさらに加速するには、オンラインでの支払いが必要である。このアプリケーションの目的は、カンボジアをさらにデジタル化し、広範囲での電子商取引を可能にすることだ。Tesjorは現時点で、全面的なデジタル決済が可能な唯一のプラットフォームである」と述べた。
ウィリアム・ハイト在カンボジア米国大使は、「Tesjorはカンボジア人によって開発されており、技術業界の誇りである。Tesjorの立ち上げは、急成長するカンボジアのハイテク業界にとって大きなニュースであり、成功した技術ベンチャーが同国に存在するという点でも重要だ。これはカンボジアのダインイン&キャリーアウトビジネス、ひいては観光事業にも革命を起こすだろう」と話した。
Tesjorはクメールで「観光」を意味し、タオン・コン観光大臣も、観光業界への潜在的利益を認めている。