2020年3月16日
――御社の自己紹介をお願いします
ソク・チャンダ(以下、ソク) アンコールのデータ通信グループのメコンネットは 2006年にサービスを開始し、インターネットとデータセンターを提供するためのISP(インターネットサービスプロバイダー)ライセンスを取得しました。また、弊社はカンボジア全体へのインターネット供給のために、ベトナム国境とタイ国境にも光ファイバーを設置しています。
―――カンボジア市場には、低価格で低品質のブロードバンドサービスがあります。 企業がそのような低品質のサービスをビジネスに使用する場合に考えられる不利な点は何でしょうか?
ソク インターネットには2つの主要なカテゴリがあり、エンドユーザー(個人)レベルとエンタープライズ(事業者)レベルがあります。事業者レベルのインターネットは、サポートチームの改善、反応時間の短縮、機器の改善、全体的な準備の改善という点で常に利点があります。 2番目は、常にではないにしても、多くの場合は事業レベルのインターネットは99.98%の高品質なサービスレベルの契約を結んでいます。
―――メコンネットは、データセンターサービスを提供するISP業者のパイオニアです。 データセンターサービスに対する顧客の需要に関して何か変化はありましたか? また、他社と比較したあなたの強みは何ですか?
ソク メコネットはシンプルなインターネットプロバイダーからフルソリューションのICTプロバイダーに成長しました。近年の急速な経済成長を背景にスタートアップ企業が次々と参入し、主要企業が独自のアプリを構築し始め、個人所有のテレビ局が増え始めました。これらのすべての種類のビジネスは、サーバーとより多くの帯域幅を要求します。これは、一般に、コロケーション、仮想プライベートホスティング、およびデータセンター関連サービスの必要性の急増を意味します。
―――データセンターサービス以外のB to Bサービスを提供していますか? その場合は、どのようなサービスであるかをお知らせください。
ソク 私たちの主な強みはB2Bです。大学や銀行などの複数の支店を持つ企業は、国際的なポイントtoポイントのDPLCまたはIPLCとしても知られるポイントtoポイント接続を購入します。当社のインターネットサービスもビジネスグレードであり、すべて光ファイバーを使用していますから、ギガビットはおろかテラビットの速度でさえも対応が可能です。 当社 / アンコール・データ・コミュニケーションズは、基本的なインターネットを超越した進化をしており、必要に応じて独自のサーバールームを構築するなど、複数の建物のネットワーク全体を計画し構築することが可能です。
―――TRCは、カンボジアに1,250万人のインターネットユーザーがいると発表しました。これは、農村部での携帯電話の使用拡大によるものです。 そのような状況に対してどのような行動を取っていますか?
ソク インターネットユーザーの増加は目立っていますが、驚くことではありません。インターネットの必要性がますます高まることは避けられません。若い世代のほとんどは、テクノロジーとインターネットに没頭しています。 20年前なら、子供でもインターネットによって情報を無制限かつ無料でアクセスできるなんて決して考えられませんでした。今日では幼児でさえもがiPadやスマートフォンにさらされています。さらに、モバイルネットワークだけが拡大しているわけではなく、企業においてもこれまで以上にインターネットに依存しています。そしてカバレッジに関して当社は、戦略的かつ継続的に投資を行い、すべての大都市にサービス網を到達させることで、テクノロジーに関連した増加するニーズを満たしています。
―――モバイルネットワークキャリアは5Gを実験しています。 彼らはどのようにあなたの会社に影響を与えますか? カンボジアの将来の通信産業をどのように予測しますか?
ソク モバイルネットワークを提供する企業は5Gについて大々的な誇大宣伝を行っていますが、我々を始めISP業者としては、これは脅威というよりはお世辞です。光ファイバーインターネットは、彼らが宣伝する速度よりも信じられないほど速い速度に達しました。それにカンボジアはまだ4Gの最大能力に達していない状況なので、5Gにはまだ手が届かないと思います。また、5Gが完全に実装される頃には、インターネットプロバイダーによってギガビット速度のWifi 6が一般的に提供されるようになると予想しています。つまり一言で言えば、ISP業者と携帯通信会社は互いに競争する必要はありません。どちらも2つの異なるニーズに対する答えなのです。