(c)Phnom Penh Post
カンボジア不動産協会(CVEA)とカンボジア住宅開発協会(HDAC)は、ボレイの一部のデベロッパーが顧客に対し、頭金なしで30年間の長期住宅ローンを提供していることに対し、懸念を表明した。
このような販売戦略には、支払い総額が元の価格の2~3倍になる恐れがあると一部の専門家は指摘しており、プノンペンポスト紙によれば、すでに変動しつつある不動産業界において潜在的リスクのあるビジネスであるとしている。
CVEA会長のキム・へアン氏によれば、ボレイのデベロッパーらは独自の住宅ローン制度をもち、同氏は「このような方法は顧客リスクを増加させる。所有者が失業などで収入を失った場合は差し押さえになるだろう。政府はこの問題について真剣に考えるべきだ」と語った。
HDAC幹部のフイ・ヴァンナ氏によれば、頭金なしで長期住宅ローンを組む傾向は個人の経済リスクを高めることになり、月1000ドル以上の収入がない場合は支払いきることができないと指摘する。
ボレイニューワールド社のCEOはこれに関し、「このローンはリスクではない。デベロッパーはメインリスクである建設のための十分な資金を得る必要がある」と話した。
顧客の収入が無くなった際に住宅が差し押さえられるどうかの質問に関して同CEOは、「そういったことはするつもりはない」と答えたものの、損失補填のために住宅の売却の可能性を示唆した。