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  • 経済
  • 2016年5月25日
  • カンボジアニュース

つづく高成長!カンボジアの外食ビジネス[経済]

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(c)Khmer Times

 プノンペンやカンボジア国内のその他の地域でもファストフード店、カフェやスムージ―などの飲料店、チェーン店などの外食産業は毎年確実に成長を遂げている。

 カンボジア人の外食にかける支出額は、2014年と2015年を比較すると約1億4000万ドル増加(12%増)しており、今年もその傾向は続く見込みだ。

 「ピザカンパニー」や「コスタコーヒー」を展開し、先日「クリスピークリームドーナツ」をオープンさせたエクスプレス・フードグループ社(Express Food Group=EFG、世界的コングロマリットのRMAカンボジアの傘下)のゼネラルマネージャーのヴィラック・テップ氏によると、「EFGの2015年の利益は、対前年比20%増で、今年も同様のペースで成長が続く見通しだ」と語る。

 「海外の新しい外食ブランドが続々と参入し、カンボジア人の選択の幅が増えており、また中間所得の世帯数の増加と収入増加によって、ここ2年、家計における外食への支出はかなり増えている」(前出・ゼネラルマネジャー)。

 パンとコーヒーを提供する韓国系「トレジュール」のフランチャイズを展開するCBM社のゼネラルダイレクター、チー・セラ氏は「カンボジア人若年層の65%が海外で有名な飲食ブランドで“新しいもの”を積極的に試したいと考えている」とクメールタイムズ紙に話している。

 トレジュールはカンボジア国内のペーストリー(パンやケーキなど)部門で30%の市場シェアを獲得した。「トレジュールの商品はリーズナブルな価格のため、地元のパン屋や外国の他ブランドとも競争できている」とセラ氏は語っている。

 クメール料理チェーン店の「パークカフェ」のゼネラルマネージャー、ヘン・センリー氏は、「ここ2年、カンボジア人の収入が増加し生活水準が上がり、外食需要も増えている」と語る。同氏によれば、カンボジアの都市生活者の一人当たりの平均食費は朝食で2.5ドル、昼食で3~4ドル、夕食で4~8ドルだという。パークカフェの年間利用客数は100万人以上で、2014年と2015年を比較すると、利用客数が27%増加し、今年の第1四半期も前年同期比20%増加している 

 パークカフェは6月末までにプノンペン都内に新たに3店舗をオープンし、今年末までに計12店舗まで増やす計画だという。同氏は、「利用客数は毎年増えており、以前は当店の来客者は1店舗につき、一日あたり約250人だったが、カンボジア人の所得向上に合わせて健康に気を遣う人々が増え、今では一日あたり300人まで増えている」とクメールタイムズ紙に応えている。

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