カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

業界別インタビュー

2015年7月7日

若い欧米人の移住が多いが待遇に問題あり[人材]オーモリー・デ・セイント・ブランカット (1/2)

人材・コンサル

セイント・ブランカット&アソシエイツ Saint Blanquat & Associates
Senior Partner: オーモリー・デ・セイント・ブランカット
2012年からエグゼクティブ人材を中心に紹介しているフランス系人材紹介会社、セントブランカット。自社開発の求人サイトを持ち、フリーマガジンの参入も。シニア・パートナーであるオーモリー・デ・セイント・ブランカット氏に、カンボジアでのビジネスやASEAN経済統合の影響などについて話を伺った。
今までのやり方が通用しないことが多い

――フランス系人材会社と認識していますが、サービスにはどのようなものがありますか?

オーモリー・デ・セイント・ブランカット(以下、ブランカット) 我が社は人材紹介会社としてスタートしたわけですが、その後4事業を開拓しました。まずはHRコンサルです。現在、カンボジアでは雇用者数千人規模の中大企業が増えていますが、人事の専門家を配置しいている企業はまだまだ少ないです。これからHR担当を育成していこうという企業向けにHRコンサルのサービス開始しました。ローカル系企業はまだまだ学ぶ過程であるため、外資系企業がメインです。外資系企業の場合はHR担当者がいたとしても、これまでの展開していた別の国と比較すると環境や状況も全く違うので今までのやり方が通用しない場面に直面することが多いようですね。

――なるほど。その他の事業はどのようなものがありますでしょうか。

セイント・ブランカット はい。次に、ビジネスコンサルや市場調査のサービスもあります。流行調査や参入前調査等です。カンボジアは近隣諸国と比べると比較的小さなマーケットです。参入する企業のほとんどが他のASEAN諸国で事業展開している場合が多いですが、カンボジアが小さなマーケットであるがために参入前調査を怠ったり、基本的なリサーチもせずに進出することもあります。カンボジアを簡単に考える人も多いですし、タイやベトナムでの事業展開が難しくなり参入する企業もあります。我が社の調査業務は、新規参入と既に参入していて今後の展開を考える両方の顧客を対象としています。投資コストの計算を依頼される場合もありますし、ブランドの再構築の要望もあります。特にコスメ・ビューティ・ベビーケアやファーマシー関連が多いですね。

雑誌とWEBサイトで求職者を開拓

――そういえば、フリーマガジンも発刊されておりましたよね

ブランカット はい、そうです。 MANAGEMENT INSIDERという雑誌を発刊しています。既に2刊目で年間4刊の予定です。カンボジアやASEAN諸国で暮らし英語を話すビジネスコミュニティ向けに英語で発行していますが、私自身のように英語がネイティブでない人でもわかりやすいようビジュアルにこだわっています。当初はカフェ等で配布していましたが最近は企業のオフイスにも配布しています。

――カンボジアに進出している企業は多国籍なので、共通言語は英語になりますからね。他には何をされているのでしょうか。

ブランカット 最後に求人WEBサイト、「TOP JOB CAMBODIA」を9月に開始しました。このWEBサイトは機能性とデザインの両方を重視したUIにこだわりました。まだ始まったばかりなのでこれからが楽しみです。

中高レベルの人材登用では我が社がトップ

――人材業界を取り巻く環境はいかがでしょうか

ブランカット 今のところマーケットリーダーは変わらないと思います。カンボジア系の人材関連会社はタケノコのように出てきますが、我が社は競争相手としては見ていません。中高レベルの人材登用では我が社がトップです。カンボジアはまだまだ未熟で、成長の余地はあります。カンボジア系は学ぶ過程ですが、外国人の登用にも積極的です。特に40代の経営者やマネジメントは海外留学や国際勤務の経験もある人も多いことから考え方もオープンであり、HRの重要性を理解しています。ビジネスの手法も我々欧米人と変わらないと思います。(後編へ続く)(取材日2015年3月)


セイント・ブランカット&アソシエイツ Saint Blanquat & Associates
事業内容:人材紹介、HRコンサルティング、ビジネスコンサル、市場調査、求人サイトの運営、雑誌の発行
URL: http://www.saintblanquat.com

その他の「人材・コンサル」の業界インタビュー