カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

業界別インタビュー

求職者と雇用主の関係がより直接的[人材・コンサル]ケン・ホワイト

人材・コンサル

bongthom.com
マネージングダイレクター: ケン・ホワイト
2000年から求人サイトボントム(bongthom.com)を運営するクロマカンパニー。リクルートエージェンシーではなく、プラットフォームサービスに特化している。ケン・ホワイト氏は、ボントムの創設者だ。そんなケン・ホワイト氏にこれからの人材募集サービスについて話を伺った。(取材日/2018年10月)
リクルートカンパニーではなく、人材募集のためのプラットフォーム

――初めに自己紹介をお願いします

 ケン・ホワイトです。出身は、オーストラリアです。ウェブサイトbongthom.comのマネイジング・ダイレクターであり、創設者です。

――会社の紹介をお願いします。

 私たちの会社は、techカンパニーです。2000年にBongthom.comというウェブサイトを作りました。特に計画していたことではなく、単に自分の娯楽のために始めたのがきっかけです。ですが、嬉しいことに、非常に人気が出てきたので、やり続けることを決断しました。年月が過ぎるにつれ、やり続けたいという思いは強くなりました。今年、18周年になりました。

 多くの人々は我々をリクルートカンパニーだと思っていますが、そうではありません。人材募集のために構築したアプリケーションであり、プラットフォームです。初めは無料サービスでしたが、2007年に有料化しました。bongthom.comのバージョン2.0が2019年にリリースする予定です。この雑誌で紹介されている皆さんは、スキルの高い労働者、大学生、専門職の人々に興味を抱いていると思います。ですが、私たちが始めようとしている新しいサービスは、建設業、衣服工場、ホスピタリティや観光業で働く人々をターゲットにしています。カンボジア人のマスマーケットです。

 カンボジアには、まだ完全な教育を受ける機会がない場合もあり、識字率はあまり高くありません。そのため、読み書きを必要としないアプリケーションを作りました。より多くのアイコンや動画を掲載しています。BongSrey.comというサービスです。これは、特に衣服産業や建設業界の労働部門に向けたジョブポータブルサイトで、今年からサービスを開始しました。


――会社の強みを教えてください

 私たちの強みはウェブサイトの評判にあると思います。我々は一番始めにサービスを開始したので、非常に良い評判を持っています。2000年では、一般のカンボジア人は仕事を探すことが困難だったので、我々がこのようなサービスを始めた時、非常に感謝されました。私たちは長い間、良い評判を保ってきた自負がありますし、多くの熱烈なクライアントもいます。私たちは常にお客様のために最善を尽くそうとしています。

シンプルなインターフェースが長年にわたり好評

――BongthomとCAMHRの違いを教えてください。

 CAMHRは、リクルートエージェントを使っているところが最も大きな違いです。彼らの大元の顧客は、リクルートエージェントです。我々のサービスは、求職者と雇用主の関係がより直接的です。

 CAMHRは、非常に大きな会社でが、我々はそうではありません。私は、この会社でただ一人の外国人です。カンボジア人と働き、カンボジアの企業であります。メインの対象は、カンボジア人のサービスです。CamHRのサービスは、少し我々に近づいてきていると思います。実際、私は、そこまで彼らがやっていることを気にしていません。

――Bonnthomの検索システムは、他社と比べ非常にシンプルだと思うのですが、なぜですか。

もちろん私たちは、ウェブサイトをアップグレードしてきています。ですが、長年にわたり、私たちのシンプルで簡単なインターフェースは人気があり、うまく機能しているものは変更をしていないです。人々はシンプルなインターフェースを気に入っているようです。より良いサービスにするため、2019年に改善する予定です。

多くの開発が進んでいるが、人材面は追いつけていない

――将来の目標を教えてください
我々の目標は、すべてのカンボジア人にとって、広告をシンプルにかつ効果的にするアプリケーションとプラットフォームを作ることです。我々のプラットフォームが、カンボジア国内の多くの広告の拠点となることを望んでいます。

――読者に向けてメッセージをお願いします。(日本のビジネスマンに向けて)
私たちのプラットフォームに広告を出すことを考えるべきだと思います。なぜなら、低コストでかつ、専門的な人材を探しているなら、我々のサービスは特にその点においてよく知られているからです。我々のサービスは、カンボジアで最も効果的なサービスです。

 リクルートエージェンシーに行くと、より包括的なことをしてくれるかもしれませんが、高い手数料を支払うことになります。私たちのプラットフォームに広告を出せば、自らの会社名を使用し 直接接触することができます。
また、カンボジアにやってくるビジネスマンは、文化、特に働く文化を完全に理解するには何年もかかると私は思っています。 それは同じアジア人にも言えることです。

 今のカンボジアの状況は、3歩進んで2歩下がるという状態です。カンボジアでは、多くの開発が行われていますが、人材の面では追いつけていません。誰もが期待しているような状態になるには、少し時間がかかると思います。


bongthom.com
事業内容:
URL: https://www.bongthom.com

その他の「人材・コンサル」の業界インタビュー