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  • 社会
  • 2017年5月2日
  • カンボジアニュース

カンボジアの芸能人 「セクシー」な洋服を禁止され、1年間の活動禁止[社会]

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(c)Phnom Penh Post

 文化芸術省の懲戒評議会が1年間の活動停止を要請したことに対し、関係者が「ばかげている」との見解を示している。プノンペン・ポスト紙が報じた。

 ミュージックビデオなどに出演している女優であるデニー・クワン(Denny Kwan)氏に対して、彼女がセクシーな衣装を着用しないようにという制限を拒否したことによって同省が今年2月から執行された倫理行動規範に基づき要求したものだ。

 懲戒委員会の委員長は26日、エンターテイメント業界での一年間の活動の禁止とともに、アーティスト協会、テレビ局、プロダクション等に対しても彼女を処罰するために撮影等の仕事を与えないように要請したという。

 デニー氏は、文化芸術省から公式の通知を受けていないとし、「私は自分が着たいものを着る権利がある。カンボジアの人々には受け入れられない」と、処罰には関心を見せなかった。



 一部の支持者たちはこうした政府の対応に対し、怒りを表しており、女性の権利に関するNGO団体、SILAKA(本部・プノンペン)の代表は、同省の行動を「ぞっとする」ものだとし、「この状況は女性のみに起こり、性的差別である」と述べ、また、「政府がデニー氏の仕事を妨げ、雇用者に対して同氏を雇わないように協力させる声明は、別の差別である」と主張した。

 さらに、NGO団体カンボジアジェンダーと開発ネットワーク(本部・プノンペン、Gender and Development for Cambodia=GADC)の代表も、「女性たちはすでに現代的で時には露出度の高い服を着ているので、彼女のような服を着る恐れがあるという懸念は「ばかげたもの」だとし、「何を着るべきか、そして何を着てはいけないかを彼女に強制する法律はない。私たちは自らが望む服を選ぶ権利を持っている」と話した。

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