カンボジア労働職業訓練省のヘン・スアー大臣は、韓国の経済代表団との会談で、韓国企業による特別経済区(SEZ)の設立を要請した。これはカンボジア政府の投資誘致戦略に合致し、外国直接投資(FDI)のさらなる拡大を目指す取り組みの一環だ。
ヘン大臣は、韓国との長年の外交・商業・文化関係を強調し、「韓国SEZがカンボジアの発展と雇用創出に寄与する」と述べた。
韓国は中国に次ぐカンボジアへの最大の外国直接投資国であり、2023年時点で累計50億ドルの投資を行い、FDI全体の11.8%を占めている。
両国間の貿易額は2023年に7億5100万ドルに達し、カンボジアは主に衣料品や農産物を2億8100万ドル分輸出し、韓国からは車両、電子機器、飲料を中心に4億7000万ドル分輸入した。
特に韓国企業の投資は製造業、電子機器、車両分野に集中しており、カンボジアではヒュンダイや双竜自動車の組立工場も稼働している。韓国側代表団を率いたペ・ヘドン氏は、京畿道が雇用と職業訓練分野に強い関心を持っていると述べた。
現在、カンボジアには26のSEZが存在し、外国投資誘致の柱として機能している。ヘン大臣は、韓国SEZがカンボジアの経済成長と開発をさらに加速させると期待を示した。