カンボジアの民間航空庁によると、カンボジアは観光シェアを高めるために、世界各地域との更なる直行便を必要としている。クメールタイムズ紙が報じた。
民間航空庁の広報官は、「空港便の増加により、近年は旅行客がタイやベトナムへの乗り継ぎのためではなく、旅行目的でカンボジアを直接訪問している」と発言し、「カンボジアの直行便が増えれば、これまで経由地であったタイの市場はその分だけ弱まるだろうと指摘しつつも、タイの経済や観光を傷付けることにはならない」と述べた。
空路の好アクセスと、他国からの直行便増加により、中国を筆頭とした国々はCLMV諸国(カンボディア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)への新たなルートを開拓し、便を増加している。
また、同氏は「カンボジアには国内外の繋がりを強化すること、費用に見合った観光サービスと商品を提供すること、地元民の間で観光産業をいかに活用するかという認識を向上することが求められている」と発言。
カンボジアは旅行サービスの改善に伴い、今年第1四半期の外国人旅行客は12%以上上昇。また、政府の航空協定で決める規制を撤廃(自由化)するオープンスカイ政策が、観光客増加に寄与し、今年の1月から3月までのカンボジアへの外国人旅行客数は、全体で150万人。前年同期比12%増となっている。
カンボジアへの旅行客は、中国が最多で27万3000人、その次にベトナムが20万3000人、韓国が12万7740人と続いている。