カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 経済
  • 2016年12月8日
  • カンボジアニュース

コカ・コーラが1億ドルの新工場開設へ ― プノンペン経済特区[経済]

news-201612082
(c)Khmer Times

 コカ・コーラは、コーラ飲料のASEAN及び国内の需要増加を満たし、生産能力を拡大するため、12月5日、12.5ヘクタール、1億ドルをかけた新工場を開設した。クメール・タイムズ紙が報じた。

 コカ・コーラのイリアル・ファイナン副社長は、「工場は、プノンペン経済特区(PPSEZ)に位置し、1時間当たりリサイクルペットボトル5万4000本、6万本の缶コーラの生産が可能だ」と述べ、「また新工場は、最新技術を含むため、カンボジア人スタッフのスキル向上や、低コストでの競争力確保が期待できる」と、この1億ドルの投資決定は、カンボジアでの事業の確実性を示していると付け加えた。新工場は、その80%をカンボジア人によって建てられており、カンボジア人によって100%運営される予定だという。

 これに対しフン・セン首相は、「コカ・コーラは、1993年にカンボジアでの営業開始以来、年々その生産を拡大してきた。カンボジアは、外国投資に対し扉を開いており投資家を差別しない。新工場は、800人以上のカンボジア人を採用し、ローカル市場に供給されるだけでなく、近隣のアセアン諸国にも輸出する」と述べ、 ウィリアムA.ハイト米国大使は、「コカ・コーラの新工場設立は、米国や他国からのカンボジア投資に信頼を与え、他企業にも影響を及ぼすだろう」と話している。

 工業手工芸省チョム・プラシット大臣は、「カンボジアには、コカ・コーラ、ペプシコーラという二つの大きなアメリカの飲料会社があり、また外資、ローカル企業含めると600社以上の飲料会社がある。我々は、コカ・コーラのカンボジアへの新工場投資を嬉しく思っており、またこれは、2015年~2025年の産業開発政策に沿った経済成長のエンジンたる証拠である」と述べている。

関連記事
経済
カンボジア、中国の投資で製造業拡大—1273の工場と90億ドルの投資[経済]
(06日)
経済
カンボジアのアパレル輸出競争力、米国市場でのシェア拡大の鍵はコストと信頼性[経済]
(10月25日)
経済
カンボジア、鉄鋼輸入が59%増加―建設・不動産市場の回復は本物か[経済]
(09月24日)
経済
カンボジアの輸出、GFTセクターは低下 最賃交渉はまとまらず[経済]
(09月12日)
経済
カンボジア・コンポンスプー州に中国系工場が進出、年末までに2万3000人の雇用創出[経済]
(08月17日)
経済
カンボジアの衣料、靴、旅行用品の輸出が減少、2023年上期で20%下落[経済]
(08月15日)
あわせて読みたい
特集
ウン・コンターパヴィー女性大臣が語る、女性の社会経済的エンパワーメント
特集
パン・ソラサック商業大臣が語る、商業部門の未来と日本への期待
特集
まちづくりひとづくり スペシャル対談 vol.7-
特集
カンボジア人の声 協和製函 ホート・アムセイン
特集
カンボジアの経済特区 Vol.2
経済の最新ニュースランキング
最新ニュース