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農林水産省は、今後3年以内で魚の供給量を70万トンから120万トンにするという目標を設定した。
同省長官は8月8日、「魚は米と共にカンボジア人の定番の食材だが、魚の需要が高くなる一方で供給は低下している」と述べ、「1人当たりの魚の需要は年間推定52.5キロから63キロに増加しており、年間70万トンの現在の供給量では今後の消費量増加を賄えない」と語っている。
カンボジアは年間70万トンの魚の生産量に対して、14万トンは養殖業からで、今年5月、政府は10年に及ぶ禁止の後、スネークヘッドの養殖を合法化した。一方、昨年は約20トン、約4000万ドルの魚を輸出したが、それらは野生で養殖魚ではない。
同氏は、「市場の魚が高すぎる場合、近隣諸国から安価な魚が輸入され、それが地元漁業を傷つけるだろう」と述べ、「電気代の優遇や、魚用飼料の輸入税免除など、養殖魚の生産量増加に対処する必要がある」と付け加えた。
政策研究センターの責任者は、「魚用飼料の価格上昇はカンボジア養殖業にとっての課題であり、価格が下がらない限り、養殖業者は低価格で販売することは出来ない」と、政府からの技術的、財政的援助を求めた。一方で稚魚や技術研修の不足も問題だが、「カンボジアは小規模な市場であるため飼料製造の投資が困難である」とも話している。