カンボジアはカシューナッツの栽培面積で世界第3位に位置し、推定栽培面積は約58万ヘクタールであるとカンボジア農林水産省が発表した。
2021年初頭から、当局は国内外の専門家と連携し、機械学習と人工知能(AI)を活用してカンボジアのカシューナッツプランテーションの地図を作成している。
特に、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)と呼ばれるデータから直接学習するディープラーニング用のネットワークアーキテクチャを使用し、衛星画像を活用して正確な地図を作成した。
主要な栽培地域はコンポントム州(14万7700ヘクタール)、クラチェ州(10万2500ヘクタール)、ラタナキリ州(9万7200ヘクタール)である。
農林水産省高官は、「カシューナッツは品質、味、大きさで市場に認められており、今後も主要産業作物としての地位が強化されるべきだ」と述べた。
なお、カンボジアは、2024年にカシューナッツの生産量においても世界第2位となり、インドを抜いてコートジボワールに次ぐ地位に達している。2024年の最初の7か月で生産量は83万トンに達し、うち約78万トンが主にベトナムに輸出された。
カンボジアのカシューナッツ産業は、栽培面積の拡大と生産量の増加により急成長しているが、品質向上と現地加工のためのさらなる投資が必要とされている。2022年に制定された「カシューナッツ国家政策 2022-2027」に基づき、今後のインフラ整備や現地加工能力の強化には約3億2900万ドルの追加投資が求められている。