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カンボジア通貨・リエルの使用が今年上半期に上昇しているとカンボジア中央銀行(NBC)が示したが、会社やアナリストは米ドル離れのための政府の取り組みについては懐疑的だ。
NBCは今年上半期の間に4.89億ドルに相当する2兆リエルのリエル札を市場に投入し、投入額は前年同期比で18%増加していると発表した。
NBCのチア・セレイ総局長は、リエル札利用上昇の要因は、税金や賃金、商品やサービスへの支払いだけでなく、特にマイクロファイナンスの利用にリエルの使用を主導した成果だと述べている。
カンボジアは経済活動の84%は米ドルで行われていが、政府は決済にリエルを用いることを推奨している。
依然として賃金や国際取引など多くの場面で米ドルの需要は高いが、カンボジアの金融関係者は、「大切なことはリエル札の需要増加は、長期プロジェクトであるということであり、カンボジアがいつまでもドルに支配されるということではない」と述べている。