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  • 2020年11月24日
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民間部門、来年の観光復興にほとんど希望を持っていない カンボジア[観光]


(c)KT/Chor Sokunthea

 観光業の専門家たちは、カンボジアの来年の観光業が新型コロナウイルスの影響から立ち直ることができるかどうかについて疑問を抱いている。

 太平洋アジア旅行協会(PATA)カンボジア支部会長のトウン・シナン氏は、「私は来年のカンボジアの観光業の回復について楽観視していない。観光業界のすべての人が生き残るために、それぞれのスキルと知恵で現在の状況に適応する必要がある」と述べ、観光事業者は他業界を頼り自立する必要があると指摘した。また、「今年のような状況がもう1年継続すれば、カンボジアの観光産業は4年から10年前の状態に戻る可能性がある」と警告した。

 また、カンボジア観光連盟顧問のホー・ワンディ氏は、「一部の主要な世界経済学者やアナリストは、世界の観光産業が回復するのに3年から7年かかると予測している。来年も影響が続けばカンボジアの観光客数が回復する見込みはほとんど無い」と言い切った。また、同氏はワールドエクスプレスツアー&トラベルという旅行会社のマネージングダイレクターもしており、「コロナ前は52人の従業員がいたが今は25人だ。会社全体の運営は5%以下にまで落ち込んでいる」と語った。

 クルーズ船ツアーを専門とするシアヌークビル拠点の地元旅行代理店、CS-ツアー社のダイレクターは、「希望はない。通常は12月から3月の間、港に停泊するクルーズ船だ。予約は今すぐ開始する必要があるが、まだ誰からも予約が無い」と述べた。


 同氏によると、シアヌークビルではホテルやレストラン、その他の観光サービスがまだ運営されているが、外国人観光客は少なく、地元の人だけだという。

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