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TOP INTERVIEW
トップが語る、カンボジアビジネス(2019/6月発刊10号より)
シンガポールのビジネスマンが、カンボジアでホテルを運営する理由(2/2)
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カンボジアの数あるホテルの中でも有数の人気を誇り、サービスアパートメントホテルとしての一面を見せるヒマワリホテル。シンガポールや米国で育った親日家のアンドリュー・テイ氏はどのような経営を行い、人気ホテルを生み出したのか。事業にかける思いは、穏やかで分かりやすい言葉で語られた。

ヒマワリホテルと他のホテルの具体的なホスピタリティの違いとは

 ヒマワリホテルと一般的なホテルとで、何がホスピタリティの違いを作り出しているかというと、私たちが提供しているのは単なるサービスではないということです。ホテルで時間を過ごすことそのものに、どれだけの価値を感じて貰うかということを大事にしています。その中で大切なのは、セキュリティ、安全、効率的なサービス、親切さ、そして何より1人1人に合ったサービスを提供できること。どのお客様に対して同様のサービスを行うのではなく、お客様に対して開けたホテルであることを大事にしています。例えて言うなら、いわば家族のようなサービスです。

 今はたくさん選択肢を必要とする時代です。サービスアパートに限らず、コンドミニアムや、ホテル長期滞在など。だからこそ、私たちのサービスの真価が問われる時代になったと思います。選択肢が必要ということは、それだけマーケットも大きくなってきたということなので、我々のサービスを選んでいただくお客様も増えてきたということだと思っています。

 我々の競合は、古くからあるサンウェイホテル、ラッフルズホテル、お隣のホテルカンボジアーナ、そして、最近できたソカーホテルあたりでしょうか。それぞれ異なる特徴があるので、完全に競合ということではないかもしれません。

 いずれにしても価格競争にはなっていないので、それぞれがそれぞれの特徴に磨きをかけていくことが大事なのではないでしょうか。

 

カンボジアへの進出や企業が増えているが、当地でビジネスをすることの利点とは。

 カンボジアがどんな利点を持っているかは我々が比較するものに依存します。

 例えば、工場生産の場合、カンボジアは人件費が安いという利点があります。人件費が高い国にとっては良い生産拠点となるでしょう。

 しかし、地理的な観点からは、必ずしも利点があるとは限りません。シンガポールは日本からみても本当に良い立地ですね。多くのコンテナ船がシンガポールを通過し、一度に大量の物資を運ぶことが出来るため、多少人件費が高くても上手くいきます。しかしカンボジアは港と生産拠点の距離が離れすぎています。そのため、地理的にはタイやベトナムから輸入した方が輸送費も掛からないです。現時点でそのような流れになっていますね。

 これらを踏まえると、カンボジアで行うビジネス全般にいえることは、すべての業種において外資100%で進出可能であることです。これは本当に大きな利点です。現地株式などを保有する必要がないという事実は、投資先としてベトナムやタイを比べたときに非常に良い点です。ドル経済も大きな利点といえます。これらは近隣諸国に対するカンボジアの恩恵です。

 一方、電力や物流のインフラはまだ脆弱です。電力に関しては死活問題です。電力インフラを整備するためにかけるコストは多大な額です。カンボジアの情勢をしっかり調べておくことが重要ですね。

カンボジアでのビジネスの魅力

カンボジアでビジネスに携わって14年。その経験からビジネスで重視していることとは。

 カンボジアに限らないですが、個人の意思の尊重と我慢です。

 私は当初、カンボジアでビジネスを始めたときにカンボジア人に対していらだちがありました。欠勤や遅刻を繰り返し、態度も無作法でした。しかし昔から、シンガポールや日本のビジネスマンをみて接してきた中で、我慢強さを学んできました。我慢強く教育し続けてきた結果、今の成功につながりました。

 また、志にしていることと夢ですね。志は父の教えを子ども達に教えることですね。「成功の裏に失敗あり。他者を理解しろ」

 これは未だに意識しています。貧しい人々は当然ですが、特に子供たちには惜しみない善意を与えています。彼らはまだ若く、きっと将来、私のような各国をまたにかけるビジネスマンになってくれるからです。

 そして夢に関しては、ヒマワリホテルを人々の悩みすらヒマワリのような明るい光を放って解決できるホテルにすることです。疲れを癒すのはもちろんですが、思い悩んでいることなどあればぜひ、ヒマワリホテルで宿泊して下さい。きっとそのサービスを受けることで、悩みは解消しあなたはヒマワリのような笑顔になるでしょう。

 

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MCHA Co.,Ltd (Himawari Hotel Apartments)
Director
アンドリュー・テイ
Casey Barnett
学生時代をシンガポールで過ごし、大学ではホテル経営について学ぶ。大学卒業後、両親の助言を受けて、ヒマワリホテル経営のためにカンボジアに移住。現在は、ヒマワリホテルの最高責任者を務める。

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