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業界別インタビュー

2017年8月21日

直行便は、時間の節約が大事な日本人投資家やビジネスマンの方々にとって有益

飲食・観光

全日本空輸株式会社 ANA
マーケティング&セールス部スタッフ Marketing & sales: ホン・ラヴィカ Hon Ravyka
2016年9月より、日本からカンボジアへの唯一の直行便を運行している全日空(ANA)。カンボジアの観光業を牽引するANAのカンボジア人スタッフ、ホン・ラヴィカ氏に、直行便運行への思いと今後の観光業について話を伺った。(取材日:2016年10月)
カンボジアは今は小さなマーケットだが、直行便のチャンスだと思った

――キャリアも含めて自己紹介をお願いします

ホン・ラヴィカ(以下、ホン) ANAで働いて2カ月になります。前職はアンコールエアーの客室乗務員をしていました。


――会社の特徴と長所を教えて下さい

ホン 当社、全日本空輸株式会社(ANA)は、1952年12月27日に設立されました。当社が行っていることはとてもシンプルで、「日本体験 Experiation of Japan」という会社スローガンの下、お客様を安全で快適に運ぶことを目指しています。もともと、社員数は28人しかいなかった小さな会社でしたが、現在拡大を続けており、1999年にスターアライアンスにジョインしました。

 また、弊社はサービスの質を重要視しています。快適なシートや清潔さ、機体そのものの質、そして客室乗務員の質です。ANAはサービスにおいて表彰を受けており、他の航空会社とは比べものにならないと思います。

 日本―カンボジア間の直行便は毎日就航で、プノンペンを22:50に出発し、成田に翌朝の6:15に到着します。


――なぜカンボジアを選ばれたのですか

ホン アジア地域の拡大を図っているためです。アジア地域では、カンボジアを除く全ての国に飛行便がありました。カンボジアには、投資家やビジネスマンにとって大きな機会があります。彼らはカンボジアの未来を見ています。カンボジアは今は小さなマーケットですが、日本人投資家やビジネスマンが増えると考え、直行便のチャンスだと思いました。

カンボジア人搭乗客はサービスの質と機内食に驚く

――これまで大変だったことは何でしょうか

ホン 就航開始から大きな問題はありません。遅延もないですね。他のカンボジア企業にあるように、「自分の仕事はここからここまで、それ以外の仕事は知らない。」といったことがANAには無いのです。我々は1つのチームで、全員が問題を解決します。


――直行便のターゲット層を教えて下さい

ホン ビジネスマンの方々です。もちろん観光客も視野に入れていますが、大部分はビジネスマンを想定しています。


――日本人搭乗客、カンボジア人搭乗客からはどんな声を聞きますか

 お客様の人数の比率は日本人70%、カンボジア人30%となっています。日本人は価格よりもサービスの質を重視します。ANAは質が高く、何より安全です。

 カンボジア人の搭乗客は、当社のサービスの質と機内食に驚いています。機内でも上品なものを提供しようと心がけています。

今後、旅行者にとって便利な環境が整うようになる

――業界について教えて下さい

ホン 当社の直行便に関して述べると、現在は広告を出すことにより、日本人に対するPRやマーケティングに力を入れています。日本人は休暇を使った海外旅行、特に新しい場所への旅行を好みます。カンボジアは非常に新しいです。なので当社の直行便は、カンボジアへ旅行に来る観光客に訴求しやすいです。

――観光客は増えていますか

ホン ここ2年前までは、旅行客数も少なかったですが、最近は日々増えています。日本もカンボジアにおける外国人観光客の中で、TOP5に入っているんじゃないんでしょうか?

 プノンペンでもシェムリアップでも、特に歴史的な土地が人気であり、今後も観光客は増えるでしょう。プノンペンはビジネスマンの方が多いですね。


――観光業の見通しについて教えて下さい

ホン 旅行者数は増えるでしょう。交通手段が多様になり、さらに多くの航空会社が参入する予定です。なので、他国からも直行便が増え、旅行者にとって便利な環境が整うようになります。

今後は便の拡大を目指す

――輸送業について教えて下さい

ホン 空輸でいうと、より多くの航空会社がカンボジアに参入しており、成長は早いと思われます。マレーシア航空やシンガポール航空、もちろんANAなど特に世界各地に拠点を持っている航空会社が進出しているので、プノンペンやプノンペンとの直行便がある空港を経由して他国に行くことも増えます。例えば、プノンペンから成田、成田からアメリカなど。

 プノンペン空港は、拡大のため移転予定です。アメリカやヨーロッパからの直行便も出てくるでしょう。


――競合について教えて下さい

ホン 日本へのフライトだと他社は全てトランジットが必要なので、競合はいますが、直行便を運行する当社には優位性があると思います。


――ANAの将来の展望について教えて下さい

ホン まずは、利益を生むこと、次にネットワークを作ることです。東京にある2つの国際空港のうち、当社の便は成田にしか飛んでいません。なので将来的には、羽田―プノンペンや、観光名所である羽田―シェムリアップなど、拡大を考えています。3年から4年後の実現を目指しています。


――読者へのコメントをお願いします 

ホン 直行便の就航を嬉しく思います。時間の節約が大事な日本人投資家やビジネスマンの方々にとって、有益なものと考えます。イオンモール2号店の建設も予定されており、これからより多くの日本人の方々がカンボジアを訪れるでしょう。(取材日:2016年10月)


全日本空輸株式会社 ANA
事業内容:航空会社
URL: http://www.ana.co.jp/asw/wws/kh/j/

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