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  • 経済
  • 2021年2月2日
  • カンボジアニュース

シェムリアップの企業、外国人観光客依存の収益構造見直し カンボジア[経済]


手工芸品のデザインから職業訓練を受けている職人

 外国人観光客の大幅な減少の影響は、世界遺産のアンコールワットがあるアンコール遺跡公園のチケット販売額が、2020年に1865万ドル(前年比91%減)となるなど、シェムリアップの経済に大きな打撃を与えているが、経営者たちはこうした収入の損失を補うために、国内市場に対応することが重要だと強調している。

 ジュエリー会社のガーデン・オブ・デザイアの創設者、リー・ピセット氏は、「2020年は売り上げが90%急減し13年間のビジネスにおいて最低だった。観光客の来店が止まり回復していない」と話した。しかし、同社はプノンペンへの配達サービスを強化することで、昨年4月と比較して売上を2倍に増加させたという。

 シェムリアップ周辺の農村の女性たちが籐製品を生産・販売するマナヴァ・カンボジアも同様だ。創設者のであるカ・ライ・チャン氏は、「2020年半ばは苦労した。フルタイム労働者はパートタイムになり、パートタイム労働者は雇用を維持できなかった」と話した。しかし、ソーシャルメディアによるマーケティングをさらに強化したことで卸売業者から取り引きの話が入り、その結果、国内外の売上を伸ばているという。

 ファッション会社セウン・クメールのオーナーであるサミン・ピェァクディ氏は、「パンデミック前は顧客の90%が外国人だったため、ビジネスが70%も落ち込んだ」と話した。同氏によると、同店の商品を外国人観光客は普段使いを目的に選ぶが、現地の人々は結婚式やパーティーなどのフォーマルなイベントで着るために選ぶため、商品のデザインを現地の好みに変更した結果、売上は50%増加したという。

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