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カンボジア国立銀行は、金融機関に対し、モバイルバンキングやインターネットバンキング、FAST決済システムなどの電子決済利用を促進を求めている。クメールタイムズ紙が報じた。
NBCのチア・チャント総裁は、「取引の安全性や迅速性、コスト効率を高めるとともに、経済発展と国民の利便性を高めるため、近代化された支払いシステムが必要だ。FAST(高速かつ安全な転送)決済システムのローンチが成功したため、今年後半にカンボジア・シェアード・スイッチ(CSS)プログラムを発表する予定だ。これにより、異なる商業銀行とマイクロファイナンス機関のすべてのATMとPOSマシンが統合され、お客様は全国の全銀行を経由しての現金引出しや支払いができる」と述べ、また、「我々は、RTGS(即時グロス決済)システムを開発中である。カンボジアの若い成人の55%が金融サービスの利用を拡大しており、金融機関の預金者数は11%増の480万人に達し、今年上半期には約260万人の借り手があった」と付け加えた。
NBCの最新レポートによると、「今年上半期には、SWIFT、ウエスタンユニオン、マネーグラム、インターナショナルマネーエクスプレスなどの銀行サービスを通じ、73万2870件、約180億ドルの送金があり、デビットカード、クレジットカード、ATM、プリペイドカード、電子商取引などの銀行決済を通じて1650万件以上、28億8000万ドルの取引があった。また、モバイルバンキングおよびインターネットバンキングを通じての取引は、175万件、25億2000万ドル。ウィング、トゥルーマネー、スマートルイ、イーマネー、リーホー・ペイ・プロ、ペイガッシュキャッシュ、アジアキャッシュエクスプレス、パイペイなどのモバイル決済サービスを通じては、4410万件、73億3000万ドルだった。
カンボジア国立銀行の支払いシステム責任者は、「決済システムは金融インフラの重要な部分であり、経済発展を促進する上で重要な役割を果たし、15の金融機関が高速支払いシステムを開始した。しかし、FAST決済システムの初回手続きは銀行窓口でのみ行われるため、実用には課題もある。次のステップは、それをモバイルやインターネットバンキングでできるようにすることだ。ただ、FAST決済システムの開発は、カンボジアにおける小売を近代化し、消費者に選択肢を提供する第一歩だ。公民の電子決済を強化するとともに、包括性と経済成長を改善する」と語った。