(c)Phnom Penh Post
政府はクメールの伝統的なデザインによる建築を望んでいる。プノンペンポスト紙が報じた。
国土整備・都市化・建設省長官は、カンボジアは建設業において投資に対する規制が無く、投資家の思い通りに建設ビジョンが実現できるとした。
同省は、政策立案のようにできる限りカンボジアのアイデンティティを象徴する建物の建築を望むと言い、投資家が建設免許の申請をした際には、同省は伝統的なカンボジアのデザインの要素を含めるよう促していくという。しかし、同省には伝統的なクメールデザインを含めると規定された法律が無いため、投資家が受け入れなくても問題にはならない。
文化芸術省の広報官は、建設に関連する法律は同省の所管ではないが、弁護士の下で進められる建設プロジェクトは全て同省が監督する権限があると説明。
また同氏は、民間及び公共の開発はプノンペンだけでなく、他の地方においても数十倍に増加していると話し、公共の建物はエレベーターといった現代的な建設資材を備えつつもカンボジアのアイデンティティを更に含める必要があると主張した。
カンボジア不動産協会のVan Chanthorn副会長によると、アジアやアジア太平洋地域の人々は現代的住居に住むことを好むという。対して、西洋諸国の40代以上の人々の99%はカンボジア人のような生活を求めるため、伝統的または古典的なスタイル、とくにフランス植民地時代の木製の住居を好むと説明する。