(c)Phnom Penh Post
ワールドブリッジ・インターナショナル・グループは、サプライチェーン業界での地位を堅固にするため、競合企業を自社ネットワークに組込み、多くの子会社を敷設しながら、物流業界をまとめるため様々な企業と手を結ぼうとしている。
4月10日には、食品飲料を扱う大手代理店の一つ、アウスクメール輸出入株式会社の過半数の株式を取得し、顧客である5つ星ホテルやレストラン、スーパーマーケットへのサービス提供及び開発に1000万ドルを投じると発表した。
買収の多くは、香港の上場企業ケリー・ロジスティクス・ネットワーク株式会社との合弁会社、ケリー・ワールドブリッジ物流株式会社が行っている。
2015年2月にはカンボジア・エクスプレス・グループのドア・ツー・ドア・ロジスティクスの過半数の株式を取得し、最近では国営郵便局との間で、郵便局の利用者数増加と速達サービス(EMS)の範囲拡大のため、1700万ドルの投資を行う覚書を締結した。
ケリー・ワールドブリッジは、プノンペンのすぐ南に位置するカンダール州を物流拠点として、独自の経済特区建設のため1億ドルを投資し、今年後半に営業を開始する予定である。
プノンペンポスト紙によると、シーア・リッティ閣下は、地元企業はサプライチェーンの市場や価値をまだ理解していないが、私にとっては物流が将来を作る道であり、カンボジアの物流業界の地位を確固たるものにするため、ここ数年で7000万ドルから1億2900万ドル投資していると述べている。
現在600以上の物流企業により市場や品物が散乱しており、この統合は細分化された物流業界を揺るがすと、競合の物流会社のRDLロジスティクスのマネージャーは語っている。
ワールドブリッジの積極的な市場参入について、BNG法律事務所のパートナージョセフ・ラヴェル氏は、カンボジアの市場の小ささと企業数の多さから、企業の爆発的成長には統合が賢明かつ不可避であり、買収により迅速で安価に拡大出来るだろうと語った。