カンボジアに進出する日系企業のための
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TOP INTERVIEW
トップが語る、カンボジアビジネス(2014/3発刊0号より)

かかわる人たちのことを一番に考えること。
それが大きな違いを生みます。

Smart Axiata Co.,Ltd.
スマートアクシアタ

Cheif Executive Officer(CEO)

Thomas Hundt

1978年東ドイツ生まれ。ドイツに本社を置くシーメンス(Siemens)に入社、通信インフラ事業に携わる。12年の勤務を経て、ラテルツ(Latelz Company Limited)のカンボジアの通信事業の立ち上げを任されることに。2008年に来カンボジア、2009年にCEOとしてスマートモバイルを立ち上げる。好きな日本食は、寿司と鉄板焼き。プノンペンでは様々な国の料理を食べることができるが、日本食は特に気に入ってる。

通信業界カンボジア第二位の地位を築いたスマートアクシアタ。CEOのトーマス・ハント氏は、親しみやすさと社名のとおりのスマートさをのぞかせる。大企業時代に培われた通信に関する経験を活かし、31歳の若さでカンボジアで急成長するベンチャー企業を立ち上げた。

カンボジアでの挑戦

 カンボジアにやってきたのは2008年でした。当時、ラテルツがカンボジアで立ち上げる通信事業のスタートアップメンバーを探していたのです。もし立ち上げに興味があるならと、私に声がかかりました。正直、とてつも無い変化ですよ。それまで、社員が40万人以上いる企業の一社員だったのが、始まったばかりの会社のCEOになるんです。私には、通信業界の知識はもちろん、オペレーションの知識、販売の知識も求められていました。そして、私は挑戦することを決め、2008年にカンボジアにやって来ました。

 私がこの会社の最初の社員です。一緒に働く仲間を心待ちにしていましたね。本当にまっさらな状態からのスタートだったんです。あったのは数枚の書類と通信事業の許可証だけ。ですが、通信インフラを担い、未来をつくるカンボジアで初めての会社になるんだと意気込んでいました。

 私たちのプロジェクトは、CDC(カンボジア開発評議会)のQIP(投資適格プロジェクト)として認定されました。ビジネスプランをプレゼンして、CDCに認められたんです。当時は、今ほどQIPの取得が容易ではなくて、すべてのプロセスが終わるのに8か月もの期間を要しました。その後、ネットワークを確立するベンダー(販売代理店)を選定し、電波塔を建てる土地を決めて立て、そしてようやく、自分たちのブランド、“スマートモバイル”を立ち上げることができたのです。

小さなスタート。大切にしたのはブランディングだった。

 スマートを立ち上げる際、ブランディングには特に配慮しました。私達がカンボジアの地に訪れてから10か月後のことです。カンボジアに来たのが2008年の6月、スマートが始まったのが翌年の4月のことです。2月からサービス提供の準備を始めています。その当時は、とても小さなネットワークでした。プノンペンとシェムリアップだけ。とても面白い環境でしたね。もちろん今も面白い環境であることは間違いありません。私達はカンボジアで8番目の通信事業者としてスタートしました。9番目の会社はその2か月後にスタートしています。

 競合も多かったため、私達はどこで差別化し他社に勝つか考えました。どの会社でも創業時にはぶつかる壁だと思います。競合は私たちのことはたいして気にもとめていませんでした。数か月で潰れるだろうと思われていたんです。

 彼らは見込み違いでしたね。私達は若くて勢いのあるチームで、当初から、増加している若者マーケットに目を向けていました。若者達は今でも私達の大きな顧客です。長く続くブランドを作ることを心がけました。ブランドを認知してもらうため、テレビや販促用パラソルなど、さまざまな媒体の宣伝に多大な予算を割きました。今でもマーケティングには力を入れています。その結果、スマートは急速にとても有名なブランドになっていきました。


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