カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 社会
  • 2019年4月29日
  • カンボジアニュース

中国人が国境都市ポイペトに群がる カンボジア[社会]

news_201904292
(c)Bangkok Post

 沿岸都市であるシアヌークビルに次いで国内で2番目に人気のあるギャンブルの目的地として、中国人はカンボジアとタイの国境の都市であるポイペトに群がり始めている。バンコクポスト紙が報じた。

 ポイペトに在住する中国人の人数について公式な統計は無いが、建設業や娯楽業界に関わるか、旅行者として短期滞在のいずれかにより、1万人程度の中国人が市内にいると推定されている。

 46年ぶりにタイとの国境を越えた鉄道サービスが開通されたことに伴い、同市はさらに人を引きつけ、活況と呈すると予測されている。

 政府の記録によると、22カ所のカジノで、現在、約1万人のカンボジア人と、1200人以上の外国人(主にタイ人と中国人)が雇用されているという。また、5年前には約8万人だった同市の人口は約12万人に増加し、昨年末に中国人が集まり始め、今年はさらに人口が増えているという。

 現在、プノンペンの南西231キロの沿岸部に位置するシアヌークビルには、86のカジノがあり、中国人に最も人気のある観光地として知られている。非公式の記録によれば、在住者20万人のうち、中国人は7万人に上るという。

 昨年のカジノからの税収5600万ドルのうち、ナガワールドは40%を占め、続いてポイペトが22%だった。政府当局によると、全国にある163のカジノは、その多くがタイとベトナムとの国境沿いにあり、約4万人のカンボジア人の雇用を創出しているという。小規模のカジノはカンボジア人、大規模のカジノはマレーシア、タイ、中国人が所有する傾向があるという。また、今年はカジノからの税収が7000万ドルまで増加すると予想されるという。

関連記事
観光
ナガコープ、シェムリアップに統合型リゾートの開発計画を発表 カンボジア[観光]
(11月18日)
経済
カジノ再開により、中国人の回帰に向けた準備が進む カンボジア[経済]
(07月07日)
経済
中国人が去った余波 カンボジア・シアヌークビル[経済]
(03月05日)
社会
国境の街のカジノ 長期に渡る法的紛争に終止符 カンボジア[社会]
(03月04日)
経済
カンボジア・シアヌークビル市の家賃が急落し、地価が低迷[経済] 
(02月06日)
観光
マカオのカジノ運営会社、アンコールワット近郊で土地購入を延期[観光]
(12月31日)
あわせて読みたい
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(4/4)
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(3/4)
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(2/4)
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(1/4)
業界
日本の投資家はカンボジアの未来や労働状況を見極めるべき[人材]コイッ・ソミエン
社会の最新ニュースランキング
最新ニュース
ここ1ヶ月で注目度の高いニュース