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業界別インタビュー

2018年7月16日

不動産市場における選挙の影響は僅か [建設・内装]ミース・プロックサー

建築・内装

ミーストレーディング M.E.A.S.S. Tradelink
発行人: ミース・プロックサー Meas Proeksa
建設会社、サプライヤー、不動産会社等が加入するカンボジア建設協会(CCA)が支援する建設業界専門誌「コンストラクション&プロパティ」。その発行人であるミース・プロックサー氏に、2018年のカンボジアの建設業界の状況やこの先10年の展望について伺った。
カンボジアの不動産は常に成長し続けている

―――カンボジアの不動産は最後のインタビュー(2017年初め)からどのように変わりましたか?

ミース・プロックサー(以下、ミース) 私が今まで気づいた唯一の変化は、カンボジアの不動産は常に成長し続けていることです。私たちはそれをプロジェクトの数から判明することができます。国土整備・都市化・建設省の年次報告書によると。2017年には3502プロジェクトで投資承認額は約60億米ドル。なお、2016年は2405件で約50億米ドルでした。2017年のすべてのプロジェクトのうち、2291件は住宅プロジェクトで投資承認額は約20億米ドル。さらに、そのうち188件は少なくとも5階建ての高層ビルです。

 カンボジアでは2000年から2017年の間に、3万9903件の建設プロジェクトがあり、投資承認額の総額は370億米ドル以上に上ります。

 カンボジアは依然として中国、韓国、日本、シンガポール、タイなどの外国投資によって巨大な成長を遂げると思います。その中でも中国からの投資が一番大きく、民間部門からの投資だけでなく、プノンペン・シアヌークビル・エクスプレスウェイなど、今年までに建設を開始する予定の政府プロジェクトや、カンダール州の新空港プロジェクトにも協力しています。日本の投資家は、カンボジア日本友好橋の改築修繕、低コストの住宅プロジェクト、その他多くのプロジェクトを支援するための重要な役割を果たしています。韓国はAreyksat地域にメコン川を渡る橋を建設するのを手助けすることに最近合意しました。

 上記に限定されるものではないですが、これらのインフラの改善は、カンボジアの不動産市場に良い影響を与え、プノンペン東部の地価上昇が予想されます。

不動産市場における選挙の影響は僅か

―――カンボジアの不動産は2018年にはどうなると思いますか?

ミース 2018年の第1四半期が過ぎましたが、この間も不動産市場がかなり良くなっているのを見てきました。私は国民議会選挙後に不動産市場が成長し、さらに良好になることを期待しています。今年の選挙がカンボジアの不動産市場を停滞する原因になると指摘する人もいると思いますが、市場における選挙の影響は僅かであると予想します。カンボジアへの投資を一時停止または延期する投資家に対して、その理由を選挙の影響だと指摘する方がいますが、実際はそのような一面的で単純な理由ではなく、世界経済や地域経済からの様々な要因に基づくものだと思います。

 今年度のカンボジアのGDP成長率7%は続くとみられ、カンボジアの経済自体は成長を維持しているため、心配する必要はありません。
プノンペンの地価は依然として安定しており、地域によって僅かに上昇や下降をしています。同様に、コンドミニアムや他の住宅価格も安定しており、あまり変化はありません。

今後10年間で、カンポットとケップが不動産市場で次の高い可能性を示す

―――不動産の観点から急速に成長する都市があるならば説明してください。

ミース 私は、プノンペン、シアヌークビル、シェムリアップがそれぞれ1番から3番にランクインすると予想します。過去10年間、プノンペンの不動産は非常に急速に成長していることは誰もが知っています。

 しかし、誰もが耳にする新しいブームはシアヌークビルです。最近、コンドミニアム、ホテル、特にカジノのようなシアヌークビルには多くのプロジェクトが建設されており、そのほとんどは中国の投資家に属しています。私はその傾向が徐々に大きくなると考えています。一方、シェムリアップ市場は観光のために成長しています。

 しかし、今後10年間で、カンポットとケップが不動産市場で次の高い可能性を示すかもしれません。その理由は、現時点での地価は依然として手頃であり、開発者が投資するのに良いことです。彼らは、ホテル、コンドミニアム、アパートメントなどのための良い場所になることができる山々や他の観光スポットとともに、美しいビーチを持っています。近い将来に完成されるプノンペンとカンポットとケップを結ぶ国道3号線の拡張工事も理由です。


ミーストレーディング M.E.A.S.S. Tradelink
事業内容:建築メディア
URL: www.construction-prpperty.com

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