――会社紹介をお願いします。
チア 我々は、SOMAコンストラクション&ディベロップメントです。当初は、SOMAコンストラクションサービスとして2011年にスタートし、品質管理と建築施工を始めました。その後2014年に、建築デザインや設計を行うようになり、初めは2人でしたが、今では1200人のスタッフを抱えています。プロジェクトも2012年には2つでしたが、2016年には65ものプロジェクトに携わるようになりました。
現在、取り扱っているサービスは大きく分けて3つ。1つ目は総合建設。建築、内装建築、都市計画、土木・構造工学、機械・電気工学。2つ目は、建築デザインや内装デザイン。3つ目は、プロジェクト&建設管理やコンサルを行う、マルチプルマネジメントです。最高品質の施工と、頼れる現場スタッフ、クライアントに対する責任のある姿勢により、沢山のお客様に喜んで頂いております。
――自己紹介とご経歴を話して頂けますか。
チア 私の名前はチア・チャンダラ、CEOです。2011年にエンジニアとしてSOMAに関わり、その後シニアエンジニアやプロジェクトマネージャーを経て、2014年にCEOとなりました。大学での専攻は土木工学と地質工学で、カンボジアで学位を取得し、2005年に奨学金で、マレーシアサインズ大学と東京工科大学で、修士号、博士号を取得しました。
――現在の主なプロジェクトを教えて下さい。
チア 我々は、オフィスや大学、ホテル、工場、バイオマスパワープラント、ウォータープラント、送電線工事などたくさんのプロジェクトに携わっています。特に特徴的なものを上げるとすれば3つ。まず1つ目が、新プノンペン空港の拡張工事。これは建設資材の輸入から基礎工事、最終仕上げまで行いました。2つ目は、プノンペン水道公社から請け負ったカンボジア初の浄水場建設。3つ目は、シンガポールの投資家によるシェムリアップのブティックホテルです。
現在進行中のプロジェクトではイオンモール二号店の建設。元請の建設会社は韓国の大手企業ヒュンダイ・エンジニアリングで、同社が業務委託するのは、地元建設企業では初めてとなります。また、シェムリアップにて建設中のシェムリアップ最大のショッピングモールや、ワン18レジデンスというサービスアパートメントも大きなプロジェクトです。サービスアパートメントは、シンガポール人オーナーで、25階建て。シンガポールから招聘された建築家と共に、設計やデザインも行っています。これもカンボジアを代表する建物になるでしょうね。また、オーストラリアの建築家と共に作っている新しいホテルや、現在は自社ビルの建設も行っています。
――SOMAコンストラクション&エンジニアリングの強みを教えて下さい。
チア 現在カンボジアの建設業界では、我々はTOP10に入りますね。選ばれるポイントとしては4つです。まず1つ目は、国際基準でのプロジェクトマネジメントを提供できることです。我々は、技術やモニタリング、品質においても国際市場にひけをとりません。フランスの巨大企業VINCHが主導しているプノンペン空港の改修工事では、非常にハイレベルのプロジェクトマネジメントが求められました。ほかにもヒュンダイ・エンジニアリングやなど、数多くの国際的な大手企業と仕事をしています。
2点目は、優秀な人材です。我々の抱える作業員は、全員が他社と比べても非常に高い技術を持ち、また仕事に対する情熱が違います。これがプロジェクトを成功させる鍵となります。
3つ目は、技術です。我々は人材だけで、他社と勝負したいのではありません。そのために重要なことは、お客様のために常に技術改革を行うことです。現在、我々は設計においてBin(Building information)システムを使用しており、カンボジアでは2社しか取り扱っていない最新のシステムです。どのプロジェクトでもそうですが、施工に入る前に3Dの模型を作成し、そのため問題の有無を事前に確認できます。もちろんすべてのプロセスにおいて、ITも導入していますよ。
最後4つ目は、納期厳守です。カンボジアではスケジュール通りの施工は難しいとされていますが、我々はそれを心掛け、納期を守りますね。
(次回へ続く)