2018年2月14日
――はじめに、貴社のプロフィールを教えてください。
小林 良銑(以下、小林) レオパレス21カンボジアは2014年の6月13日会社登記し、3年を迎えました。カンボジア人14名、日本人6名の20名で事業を展開しております(2017年10月末時点)
業務内容は大きく3つに分かれます。1つ目は、仲介事業です。住居、土地、オフィス、店舗物件、土地などの紹介、また売買を含めた事業です。2つ目は、トレース部門です。この部門は、日本のレオパレス21で使用されている物件の平面図の図面をカンボジア人のエンジニア3名で作成しています。3つ目は、グランフェルテプノンペンの建設と運営です。土地の購入から建設までを手掛けるのは東南アジアで初めてです。グランフェルテは2017年11月にオープン致します。
我々のASEAN進出は2013年12月にタイのバンコク、そしてベトナムのホーチミンにおいて日系企業の方への住居探しのお手伝いから始まりました。ASEANに進出した大きな意図は、日本のレオパレスのビジネスモデルを海外でも展開できないかという想いからです。タイやベトナムでは国の規制など市場により土地購入が困難でした。カンボジアを視察した際に、カンボジアでの土地購入が出来るスキームがあることが分かり、設立に至りました。
――小林社長の現在までに至る経緯を教えてください。
小林 私は愛知県の片田舎出身で京都の大学を卒業後にしばらく音楽関係の仕事に携わっていました。しかし、音楽で生活するのは厳しく、簡単に言うと挫折し、音楽を仕事から趣味へ転換しました。24歳の時にレオパレス21の名古屋の法人営業部に配属となり、総合職で入社しましたが、11年間同一部署に在籍。主に車関係の製造業の方々との取引が多く、その当時チャイナプラスワンということでのASEANに進出している実際の企業の方より話を聞く機会がありました。タイミング同じくして、全社員対象でのグローバル人材公募があり、応募しました。応募の決め手は”人生1度きり”という点と”挑戦欲”でした。第1回目の公募では国名が知らされていなく、ASEANのどこかであるだろうと予測はしていましたが、書類審査と最終面接を終えて、2014年の3月28日に上司から採用の旨と勤務地がカンボジアであることを初めて知らされました。2014年の4月にタイ、バンコクに1ヶ月。同年5月にトナム、ホーチミンに1ヶ月月研修を経て、カンボジアにはイオンモール1号店がオープンする前の6月27日に赴任しました。
――実際に来てみて、カンボジアのイメージとのギャップはありますか。
小林 赴任先がカンボジアになるとわかった後からは歴史はある程度勉強はしました。生活環境などの状況に関しては調べずに赴任したので先入観なくカンボジアで生活を始めることができました。
――貴社の賃貸仲介で1番多い形態は何ですか。
小林 プノンペンだけでいうと、1番多いのはサービスアパートメントです。棟数では全体の大部分を占めています。そして、昨年の2月の弊社調査では、入居可能なサービスアパートメントは191棟あります。
コンドミニアムの物件の売買にようやく着手できるようになりました。また、コンドミニアムを購入されたオーナー様が購入後も安心できるような質の良い物件 (管理面を含む) を提供できればと考えています。
賃貸付けしやすい物件は大きく分けて2つあります。1つ目は、エリア・ロケーションが良いこと。2つ目は、サービスのクオリティが高いかどうかということです。
――貸主はどのように探していますか。
小林 まずは主要物件の情報を集め、次にストリート番号ごとにチームを組んで物件の情報を足で集めました。
――今後、発展が予想される地域はどこですか。
小林 大前提として、交通インフラ、電気、水道等がきちんと整備されているところだと思います。イオンモール2号店の周辺地価が急激に上がったことからも分かるように、郊外や商業施設の周辺に作られるカンボジア人向けの集合住宅のニーズと建設は徐々に増加していくと思います。
(次回へ続く)