2018年2月14日
(前回の続き)
――自社のサービスアパートメントである「GRANFERTE Phnom Penh(グランフェルテ プノンペン) 」について教えてください。
小林 良銑(以下、小林) まず、グランフェルテ(GRANFERT)という名称ですが、フランス語で「GRAND(偉大な)」+「FERTE(誇り)」という造語であり、長きにわたり偉大な誇りになる物件でありたいという願いが込められております。GRANDFERTEはトゥールコークエリアにあり、ターゲット層は日本人を含む全外国人を対象としております。その為、レセプションスタッフは基本英語ベースで第3言語として中国語・韓国語対応可能なカンボジア人スタッフ、そして日本人の配置など、どの国籍の方でも対応できる様にしてあります。また、同周辺エリアでは2015年4月に日本人学校の開校やイオンモール2号店(2018年6月開業予定)、PPSEZ(プノンペン経済特区)をカバーできる立地となり、日系企業への将来の利便性も兼ねております。
GRAFERTEの強みは、まずセキュリティー強化が挙げられます。エントランスから居室まで1枚のカードでの4重のセキュリティー、24時間レセプション・セキュリティースタッフの常駐、59台の防犯カメラの設置、駐車場ゲートセキュリティーがあります。
次に生活する上での当たり前を提供出来るように、水回り・動線に細やかな配慮をしております。水回りではお湯が途切れないようにキッチンとバスタブはそれぞれ別の給湯タンクでバスタブに関しては計200ℓの給湯タンクを設置。動線においてはキッチンの向きによる冷蔵庫の開閉(右・左)のスムーズな動作で食材を取り出せるよう配慮して設置。トイレにおいても使いやすい位置でのトイレットペーパーホルダーの位置など、まだまだお伝えしきれない細やかな気遣いを施しており、共有部分も充実しておりますので是非、一度内覧頂き、そしてご入居頂ければ、使い勝手の良さがお分かり頂けるとおもいます。
――不動産企業や関係者へのアドバイスをお願いします。
小林 どの業界にも言えることだと思いますが、カンボジア人と共に働くということを間違えた解釈で捉えている方もいらっしゃいます。彼らの国でビジネスを行わせていただいているという姿勢を持つべきだと思います。また、マーケット調査をきちんと行うべきということです。ターゲットは誰か、事業判断スピード感(やる・やらない)も同時に考えないといけません。そして、どこのだれかと話をするか(パートナー)も考えなくてはいけないといけません。
また、カンボジアの労働(離職含む)についてですが、カンボジア人はあまり働かず、すぐやめてしまうなどのイメージをお持ちの方も少なくないとは思いますが、カンボジア人ときちんと向き合い、共に成長していく中で、彼らのビジョンを明確にしていくこと、「出来ないのではなく、”知らない”」という姿勢で常に丁寧に根気よく接する、そして仕事も飽きさせない努力も必要と考えます。我々の取り組み事例としては、社員の誕生日祝い、逆家族訪問で社員のご家庭や兄弟(姉妹)を会社に招待し、自分たちの仕事を見てもらう、勤続年数により賞状を贈呈するなど、多種多様なイベントを実施し、会社を第2の家族と思ってもらえるように常に努力しております。(取材日:2017年8月)