2015年8月27日
――さっそくですが、簡単に自己紹介をお願い致します
バリー・サザランド(以下、サザランド) はい、私はバリー・サザランドと申します。ダイレクターとして2009年にISPPに合流しました。今回新規移築の校舎に関しては土地探しから関わっております。
――では、ISPPについて詳しく教えて頂けますか
サザランド はい、ISPPは1989年に創立しました。初めはヴィラの一部屋で数名の生徒から開始しました。25年経過した今、全校生徒は750名規模まで成長しました。今までは賃貸でしたが、念願の専用校舎も建設されています。我が校は初等部、中等部、高等部全てにおいてIB(*)認定校であり教育の幅と深みのある独特なカリキュラムで運営しています。生徒の国籍は50か国にも及び国内その他の学校よりも多様性のある環境と言えます。現在最大が28%のカンボジア人、次いで13%のアメリカ人で残りの国籍はすべて10%以下です。参考までに日本人生徒は5%の割合です。もう一点ISPPの独自性は非営利の学校運営であり、すべての運営は生徒の保護者により自治され、余剰金があればより良い学校運営のために利用される仕組みとなっているのです。
――なるほど。ISPP以外にあるインターナショナルスクールについても教えて頂けますか?
サザランド そうですね。まず、ISPPはカンボジア初のインターナショナルスクールです。現在では私立校の選択肢もずいぶん増えましたが、学校によってかなりカリキュラムの違いもありますし、生徒構成や進学率、学費なども異なってくるのでよく調査して学校を決めるべきです。
――なるほど。5年後はどのような状況になっていると考えられますか?
サザランド カンボジアの急激な成長と政治的な安定が続く限りは、今後も家族連れでの赴任が増加すると思われます。その間は私立校の成長も続くでしょうし、現状でもその成長の兆しが見られます。
――カンボジアに進出する企業、もしくはその家族に何かメッセージをお願いします
サザランド カンボジアは、ビジネス環境がとても開かれた国です。日本人の人口も増えてきており、日本食店の増加や日系事業所の新規参入も増加しています。カンボジアは家族連れにとっても比較的生活しやすい環境であるとも言えます。ISPPでも日本人生徒と密なつながりがあり、学校現場でも子供達向けの様々な活動を準備しています。(取材日/2015年3月)
(*)IB (International Baccalaureate) 国際教育プログラム