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業界別インタビュー

2016/3/6

オフィス物件の賃貸価格と今後の展望[不動産]ジェイムス・パデン(1/2)

不動産

CBRE カンボジア CBRE Cambodia
サーベイヤー: ジェイムス・パデン James Padden
変化を続けるカンボジアの不動産業界。オフィス物件・居住物件の賃貸価格の変化や、物件管理における重要な点をCBREカンボジアのジェイムズ・パデン氏に伺った。
不動産業界のこの一年間の変化

この1年は2014年同様、特に居住物件で安定的に新規案件が投入されています。商業物件の入居率は75%前後で推移していますが、グレードB及びCは2015年第一四半期から比べて3%上昇した89%前後となっています。この上昇によりグレードB/C物件は家賃の上昇が続いています。

居住物件のディベロッパーは安定した販売が続いているようで、特に今年に入ってからザ・ピーク、ボダイジュレジデンス、ザ・ベイ等大型案件の発表が相次いでいます。またカンボジア国内初の国際基準モールであるイオンモールが開店1年を迎えましたが、現在も100%の入居率が続いています。

今後はビーチエリアで数件のリゾート開発

プノンペン以外では、ここ10年ほど年間20%近い順調な観光の伸びが好材料となっています。ビーチエリアでは数件のリゾート開発が予定されており、今後の観光入域増大につながるのではないでしょうか。2015年初めにはシアヌークビル空港発着の格安航空も発表されたことから今後観光客がビーチエリアにシフトするのではと予想しています。

オフィス物件の賃貸価格と今後の展望

オフィス物件の賃貸価格は今年に入ってから上昇が続いています。グレードB/C物件の需要が高まっているのも一因です。

昨年はヴァタナックキャピタルの完成でグレードA物件の供給が一気に拡大したため、グレードB/Cに比べると価格上昇は落ち着いており、平均平米単価は28ドルとなっています。直近四半期では、高グレード物件への借り換えも積極的であることが見受けられます。

今年の初めにホンコンランドより、開発面積18500平米の高グレードオフィススペースと13000平米の商業モールから形成される旗艦プロジェクトの発表がされたばかりです。既に本プロジェクトは多くの注目を浴びており、完成とともに人気が出るのではないでしょうか。(取材日/2015年10月)


CBRE カンボジア CBRE Cambodia
事業内容:オフィスや物流施設などの賃貸借仲介、プロパティマネジメント、不動産鑑定など、総合的な不動産サービス
URL: http://www.cbre.com.kh
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