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  • 社会
  • 2019年3月8日
  • カンボジアニュース

コッコン州で開発中の観光プロジェクトが中国軍向けと疑惑[社会]

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(c)South China Morning Post

 コッコン州で開発されている中国人向け観光プロジェクトが中国軍向けではないかと香港のメディアが報道したことで国内外の読者の間で物議を醸しているという。コンストラクション&プロパティ誌が報じた。

 これは、香港のメディア、サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)が5日に報じたもので、欧州宇宙機関(ESA)の最近の衛星画像に、民間航空機の離着陸に要求されるよりもはるかに長い滑走路が写っていた。

 このプロジェクトは、中国企業がコッコン州キリサコー地区の3万6000ヘクタール(海岸線の20%を含む)の敷地に、10億ドル規模を投じて開発するもので、一部は観光都市の開発としてカンボジア開発評議会から先月承認されている。

 戦略国際問題研究所(CSIS)のアジア担当の責任者、グレゴリー・ポーリング氏は、「このプロジェクトには空港の建設も含まれており、滑走路の長さは約3400メートルとプノンペン国際空港よりも長い。中国空軍のあらゆる飛行機に対応できる」と指摘した。米連邦航空局(FAA)がボーイング787-900の離着陸に推奨している滑走路の長さは2800メートルだ。

 開発の規模が地域の商業的可能性と矛盾していると指摘の声が上がるなか、昨年11月、マイク・ペンス米副大統領は、フン・セン首相に対して、このプロジェクトが軍事利用される懸念を表明する書簡を送っていた。

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