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  • 社会
  • 2016年5月20日
  • カンボジアニュース

急がれる改善、カンボジアの食糧安全基準[社会]

 食品安全管理の必要性が高まる一方で、産業研究センター(Industrial Laboratory Center of Cambodia=ILCC)の食品検査システムは未だASEAN基準を満たしていないとクメールタイムズ紙が報じた。

 16日に開催された食品安全と検査システムのワークショップの席で、工業手工芸省の次官は、「ILCCの食品検査システムは改善しているもののASEAN基準を満たしていないことから、企業はHACCP規格の食品安全検査のためにベトナムやタイへ送っている。今後はASEAN基準を満たすべく方法を模索していきたい」と述べた。

 同じワークショップでアジア生産機構(Asian Producivity Organization=APO)のダイレクターも、「カンボジアの人々の健康と安全を守るためにも、国際的なガイドラインの順守し、生産基準を強化すべきだ。規格を満たしていない不良品は世界中で病気を引き起こす原因となり得ることから、経済的にも多大な悪影響を及ぼしかねない」と述べた。

 地元のある食品メーカーは、「半年ごとにILCCで検査をしているが、料金はベトナムやタイでする場合の500~1000ドルよりもはるかに安い。品目が多ければ、一品種40ドルで検査ができる。しかし、ILCCでは検査能力が限られているため、一部の製品は隣国で検査をしなくてはならない」と語った。

 急速な発展を遂げる中で検査能力の向上が急がれる。

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