現地NGO団体オープン・インスティチュートが先週公表した研究によれば、非熟練労働者の約80%が家族によって雇用されている。また、潜在出稼ぎ労働者の80%が故郷に残って仕事をすることを希望していると分かった。
また、製造業やホスピタリティ、建設業界で未熟練労働者の需要がある一方で、多くの労働者が国内の雇用機会を逃してタイなどへ出稼ぎに行っている。
調査期間は今年1月~9月で、バッタンバン州、バンテイメンチェイ州、コンポンチュナン州、プレイベン州の出稼ぎ労働者315人、潜在出稼ぎ労働者240人、事業主239人が調査対象となった。
研究者の一人は、「国内に需要があり、十分な労働力も供給できるのに、不必要かつ望まない国外での出稼労働者が多いのは、情報不足により事業者と労働者が繋がっていないからだ」と指摘した。研究によれば、出稼労働者のうち72%が仕事に関する情報が何もないままに移住しているという。
一方で、国際NGOのサマリタンズ・パースの担当責任者は、「出稼ぎは基本的欲求を満たすため。多くの地方コミュニティーにとって、出稼ぎは生きる術でごく自然なことだ」と語った。