カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 経済
  • 2019年7月24日
  • カンボジアニュース

カンボジア中銀主導の決済アプリ「Bakong」をテスト[経済]

news_201907241
(c)Khmer Times

 カンボジア国立銀行(NBC)は23日、モバイル決済アプリ「Bakong」をテストしていると発表した。

 このシステムは、国内での金融包摂を強化しながら、海外への送金や支払いを促進するとしている。

 NBCは、「特に農村地域にいる銀行口座を持たない人々に対する銀行サービスの提供を目的とした個人間の口座振替サービスだ」と述べ、まずアクレダ銀行など4つの金融機関がこれに加盟するという。

 アクレダ銀行ソー・フォナリー副頭取は、「この新しいシステムはデジタルウォレットのように機能する」と述べた。

 同行の独自に開発したアプリ「Toan Chet」には既に98万人以上の顧客がおり、「Bakong」に繋がる。「Toan Chet」により、1日あたり約7万件、1774万ドルの取引が行われている。

 また、2月にカンボジアとタイの中央銀行は、QRコードに基づく支払いシステムの構築に向けて覚書に交わしており、今後は「Bakong」により海外送金も可能になる。

関連記事
経済
小売ローンの質悪化、支払遅延率が上昇-カンボジア信用情報機関[経済]
(07日)
経済
カンボジア銀行業界の利益率低下、個人ローン増加と不良債権が背景[経済]
(07日)
経済
カンボジアの融資再編、2025年末まで延長へ-経済成長と金融リスクに対処[経済]
(10月16日)
経済
カンボジア首相、シェムリアップの観光業者向けに5000万ドルの融資パッケージを発表[経済]
(14日)
経済
カンボジアのマイクロファイナンス:過度な負債と土地の担保の現状[経済]
(09月05日)
経済
2023年カンボジア経済、信用成長の停滞と不良債権増加の警鐘[経済]
(09月05日)
あわせて読みたい
特集
隠れた“フィンテック先進国”カンボジア ~スマホ・携帯による送金額は国内総生産の半額規模にまで到達、急速に普及する金融×IT先端サービスの行く先は?~ (1/4)
特集
急拡大するカンボジアのマイクロファイナンス市場。存在感を増す日系企業の参入と巨額投資、そのマネーが向かう先の実体は?(3/3)
特集
トップインタビュー ANZロイヤル銀行 CEO グラン ナッキー No.1
業界
銀行業界は強い成長を見せている [金融・保険]イン・チャンニー
業界
カンボジアの金融革新のリーダーであり続けます [金融・保険] ジョジョ・マロロス
経済の最新ニュースランキング
最新ニュース