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  • 経済
  • 2019年5月3日
  • カンボジアニュース

ムーディーズ、カンボジアを一帯一路から最大の恩恵を受ける国に挙げる[経済]

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(c)Khmer Times

 ムーディーズ・インベスターズ・サービス社は、中国の一帯一路から最大の恩恵を受ける国の1つとして、カンボジアを挙げた。クメールタイムズ紙が報じた。

 ムーディーズの最新レポートによると、南アジア、東南アジア、および中央アジアの12の新興市場とフロンティア市場における、潜在的かつ長期的な経済的利益と、中期的なマクロ安定性リスクを分析した結果、一帯一路から最大の恩恵を享受する国として、パキスタン(B3ネガティブ)、モンゴル(B3安定的)、カザフスタン(Baa3安定的)と共に、カンボジア(B2安定的)を挙げている。

 一帯一路による大規模なインフラやエネルギープロジェクトへの投資が、これらの国々の生産能力の拡大に貢献する一方、ムーディーズのバイスプレジデント、ウィリアム・フォスター氏は、「一帯一路の投資の規模や条件が、脆弱な経済や政策が限定される国々にとって、マクロ安定リスクを増幅させる可能性がある」と警告している。

 ムーディーズによると、一帯一路プロジェクトのための資金の大部分は中国からの二国間貸付によるもので、規模は国によってかなり異なるものの、財政的および対外的な立場が弱く、譲許的でない資金が大量にある国にとって、中国からの資金調達は、債務の持続可能性と国際収支を悪化させると指摘している。

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