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シアヌークビル自治港(PAS)は4月20日、4月25日から6日間のブックビルドを開始し、5月31日に株式公開(IPO)を行うと公式に発表した。
ブックビルドは、1株当たり0.88ドル~1.29ドルの価格帯になる予定で、これによりPASはカンボジア証券取引所(CSX)に上場する第5の会社となる。
同社は、新たなドライポート建設に向けた52ヘクタールの土地と、新しいコンテナと重機購入のために、2700万ドルの資金調達を希望し、合計2144万株(同社25%)を浮動株とする。
SBIロイヤル証券の法人担当責任者は、「同社はカンボジア唯一の深海港であり、他港との接続性が高いため、上場には最高の会社だ。今後、コンテナ輸送量が大幅に増加すると予想され、そのために生産性を高め拡大する必要がある」と話す。
PASによると、同社は株式の54%を日本国際協力機構(JICA)に割り当て、一般投資家に25.2%、サブスクリプションに10.8%、残りの10%を従業員の持ち株保有に割り当てる。
CSXのディレクターは、「ブックビルドが決定したことは朗報だ。PASは、カンボジアの経済成長に直結する国有企業で、カンボジア経済が成長すればするほど輸入出が増加し、PASの事業活動が増加する」と述べた。