カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 経済
  • 2017年2月22日
  • カンボジアニュース

ポイぺトSEZ タイ大手電力会社より電力を輸入[経済]

news_201702221
(c)Khmer Times

 ポイペトの特別経済区(SEZ)は、更なる投資の流入を期待し、電力確保のためタイからの電力輸入を決めた。クメールタイムズ紙が報じた。

 ポイぺトPPSEZカンパニーリミテッドは、独系タイ電力大手のBグリム・パワー社との間で、タイからバンテイメンチェイ州までの送電線建設に伴い、約300万ドルの初期投資を行うとの覚書(MOU)を締結し、Bグリム・パワー社は、ポイぺトPPSEZに22キロワットの電力を伝送する12キロメートルの送電線を建設すると発表した。

 2月20日の調印式で、ポイぺトPPSEZを所有するプノンペンSEZのリム・チホー会長は、「Bグリムは信頼できる電力会社としてタイでよく知られており、加えて価格も地元プロバイダーに比べて安い。自動車部品や電子部品のような製品の工場を誘致するためには、信頼できる電力が必要だ。Bグリムは特区運営において信頼できる電力会社だ」と述べた。

 Bグリム・パワー社の社長は、「初期投資額は少なかったが、将来的にはサブステーションの設置や発電施設の増加により拡大する予定だ。将来は、我々の電力を使ったお客様がさらに増えると信じているが、そのためには産業投資家からの信頼が必要だ」と話した。

 ポイぺトSEZは、ポイペト市の中心部から約6㎞東に位置し、カンボジア北西部とタイとの主要国境へのアクセスが良く、面積は65ヘクタール、現在は、11の工場が稼働中で、今年は4つの日系工場が稼働するという。ここで製造された製品のほとんどは、日本や他国に輸出される電子部品だ。

 国家最高経済評議会メイ・カリヤン上級顧問は、「工場向けに安定した電力と十分なインフラを備えていれば、タイに比べて賃金が低いため、外国人投資家はさらに増えるだろう」と付け加えた。

関連記事
統計
カンボジア、エネルギー転換指数2023年で84位にランクイン[統計]
(06月29日)
経済
カンボジア、ベトナム、ラオスとの国境を越えたデジタル決済を促進[経済]
(06月21日)
経済
カンダール州の火力発電所、今月初めに稼働 カンボジア[社会]
(01月14日)
経済
上場7銘柄のうち4銘柄の株価が公募価格を下回る カンボジア[経済]
(11月11日)
経済
第1四半期、タイとの貿易額が31億ドルに達する カンボジア[経済]
(06月16日)
経済
6月から主要業種の電気料金を一時的に引き下げ カンボジア[経済]
(22日)
あわせて読みたい
特集
カンボジアの現地パートナーと出会うならCJBI Vol.2
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(4/4)
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(3/4)
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(2/4)
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(1/4)
経済の最新ニュースランキング
最新ニュース
ここ1ヶ月で注目度の高いニュース