カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 経済
  • 2017年1月29日
  • カンボジアニュース

携帯通信各社 値引き合戦で疲弊の恐れ カンボジア[経済]

news_201701291
(c)Khmer Times

 一部の通信事業者が、カンボジア電気通信規制機関(Telecommunication Regulator of Cambodia=TRC)に提出している料金よりも、低額の料金でサービスを提供している。クメールタイムズ紙が報じている。

 TRCは昨日、セルカードのブランドで知られるカンボジアの大手携帯通信事業者、カムジーエムエス社に対して、現在テレビCMでプロモーション中のサービスについて説明を求めた。

 問題となったセルカードのプロモーションは、「1ドル払えば、セルカードの通信エリア内で100ドル分相当の音声通話とインターネット通信を提供する」というもので、同社がTRCへ事前に提出した基本価格を下回っていることが問題となっている。

 現在カンボジアの携帯通信会社は競合企業に勝つため、ギフト進呈やマネーエクスチェンジプログラム、ボーナスといった形で様々なプロモーションを行っており、実質の値引き合戦が進んでいる。

 TRCは、多くの消費者が最新テクノロジーの携帯通信サービスを享受できることを評価しつつも、行き過ぎた価格競争が事業者の疲弊を招くことに警鐘を鳴らしている。

 昨年9月末段階でのカンボジアの大手通信事業者は、ヴィッテル(メットフォン)、スマートアクシアタ、カムジーエスエム(セルカード)、シンウェイ(クーテル)、サウスイースタンテレコム(シーテル)、CADCOMMSの6社で、携帯契約者数は1930万人、固定電話契約者数は23万5000人、携帯インターネット利用者は700万人、家庭インターネット利用者は9万人となっている。

関連記事
経済
カンボジア、中国支援による国営海底光ファイバーケーブル構築[経済]
(11月15日)
統計
カンボジア、世界で最も安価なモバイルデータ料金を提供する国として5位に[統計]
(10月18日)
経済
ティックトックがフェイスブックを上回る カンボジアのデジタルマーケティング領域[経済]
(07月05日)
経済
カンボジア証券取引所、2社(CellcardとMJQE)の上場に向け準備完了[経済]
(06月23日)
経済
通信事業者17社、免許取り消しなどの行政処分 カンボジア[経済]
(10月21日)
経済
外国人観光客の激減によりSIMカードの加入者数は減少 カンボジア[経済]
(10月12日)
あわせて読みたい
業界
顧客基盤のサービスとニッチ市場開拓が競争相手との差別化になる[金融・保険]リー・ジンヨン
業界
日本式のホームセンターがない国には、我々の存在意義がある[卸売・小売]米田 裕二
業界
ISP業者にとって5Gは脅威というよりはお世辞 [IT・通信]ソク・チャンダ
特集
本音調査アンケート 調査リポート05―日本人の常識はカンボジア人の非常識
特集
隠れた“フィンテック先進国”カンボジア ~スマホ・携帯による送金額は国内総生産の半額規模にまで到達、急速に普及する金融×IT先端サービスの行く先は?~ (1/4)
経済の最新ニュースランキング
最新ニュース
ここ1ヶ月で注目度の高いニュース