(c)Khmer Times
一部の通信事業者が、カンボジア電気通信規制機関(Telecommunication Regulator of Cambodia=TRC)に提出している料金よりも、低額の料金でサービスを提供している。クメールタイムズ紙が報じている。
TRCは昨日、セルカードのブランドで知られるカンボジアの大手携帯通信事業者、カムジーエムエス社に対して、現在テレビCMでプロモーション中のサービスについて説明を求めた。
問題となったセルカードのプロモーションは、「1ドル払えば、セルカードの通信エリア内で100ドル分相当の音声通話とインターネット通信を提供する」というもので、同社がTRCへ事前に提出した基本価格を下回っていることが問題となっている。
現在カンボジアの携帯通信会社は競合企業に勝つため、ギフト進呈やマネーエクスチェンジプログラム、ボーナスといった形で様々なプロモーションを行っており、実質の値引き合戦が進んでいる。
TRCは、多くの消費者が最新テクノロジーの携帯通信サービスを享受できることを評価しつつも、行き過ぎた価格競争が事業者の疲弊を招くことに警鐘を鳴らしている。
昨年9月末段階でのカンボジアの大手通信事業者は、ヴィッテル(メットフォン)、スマートアクシアタ、カムジーエスエム(セルカード)、シンウェイ(クーテル)、サウスイースタンテレコム(シーテル)、CADCOMMSの6社で、携帯契約者数は1930万人、固定電話契約者数は23万5000人、携帯インターネット利用者は700万人、家庭インターネット利用者は9万人となっている。