(c)Phnom Penh Post
カンボジア国内における昨年の携帯電話の加入契約者数は、11.5%減少した。携帯電話市場が飽和状態になったことの反動によるものと考えられる。
カンボジア電気通信規制機関(Telecom Regulator of Cambodia=TRC)の責任者であるイム・ブッタ氏は、「市場の需要はすでに十分満たされておりピークに達した。加入者数の若干の減少には驚いていない」と話す。
TRCのデータによれば、加入者数は今年初めの2170万人から減少し、今年6月末時点では1920万人となっている。カンボジアの人口は約1500万人であることからすると、多くの人が2つ以上の携帯電話を契約していることになる。
イム氏は、「この減少は、カンボジアの携帯電話会社6社が、いまやクオリティーとサービスの面で競争する時代になったことを示唆している」と語る。
プノンペンにある携帯電話ショップのマネージャーは、SIMカードの値下げが如実だと話す。また、利用者は複数社のSIMカードを購入しているものの、主にスマート、メットフォン、セルカードの主要3社に集中しているという。
このような携帯電話回線数が減少する一方で、TRCによれば、スマートフォンの普及によりインターネット使用率は伸びているという。