(c)Phnom Penh Post
ビッグアップル・ドーナツ&コーヒーは、米国の巨人クリスピー・クリーム・ドーナツの開店に向けて国内での地位を強化、4月6日トゥールコック地区で4店舗目の営業を開始した。
プノンペンポスト紙によると、同社エグゼクティブディレクターは、ビッグアップルはマレーシア系の大手チェーンで、2015年1月にプノンペンで第1号店を開店して以来、カンボジア国内でも急速に拡大していると語る。
ビッグアップルの急速な拡大は国内のドーナツ市場に一石を投じているが、ケソーとドーナツ工場やクリスピー・クリームのような更なる新企業もここ数カ月で市場参入している。中でも、80年の歴史を持ち世界中に1,000店舗を持つクリスピー・クリームは、今年6月までにボンケンコン1のSt.51、ビッグアップルの基幹店からわずか50mの距離に第1号店をオープンする予定だ。
しかし同氏は、クリスピー・クリームが欧米向けに味付けされていることを挙げ、同社はアジア人の味覚に焦点を当て、タロイモやチーズのトッピングなど、型破りな独自のレシピと技術を持っており、簡単には振り回されないだろうと話す。
また、バンコクに本社があるRMAグループのカンボジア子会社エクスプレス・フード・グループ(EFG)は、クリスピー・クリームのフランチャイズのライセンスを取得し、今後5年間で国内10店舗をオープンする計画を発表した。
クリスピー・クリームのカンボジア運用責任者によると、一人当たりの消費量の増加と市場のギャップを埋めるため、米国デザートチェーンのスウェンセン(Swensen)とデイリークイーン(DQ)を運営する企業とも契約を結び、シンプルで甘い味付けは世界24か国で既に展開しており、カンボジアでも好評に違いないと述べ、ドーナツの製造過程を見せる内装も人々を喜ばせるだろうと自信を見せた。
しかし、プノンペンで1994年からアメリカンスタイルのドーナツ店を経営者は、自身の店舗の主顧客が米国大使館職員やNGOスタッフであり、カンボジアでドーナツとコーヒーというアメリカ式の朝食が流行る可能性は低く、カンボジア人は新しいものが好きなため最初は成功するだろうが、そのブランドを維持できるかは懐疑的だと話す。
また、ブリューハウス・コーヒー(BrewHouse Coffee)のマネージングダイレクターは、カンボジア人は欧米人とは異なる嗜好だが、ドーナツは国内で人気を高めており、朝食ではなくデザートとしてPRする必要があると述べた。