(c)Phnom Penh Post
プノンペンポスト紙によると、貨物船交通量の急激な増加に伴い、プノンペン近くの貨物港拡張計画を前倒しするとプノンペン自治港(Phnom Penh Autonomous Port ‐PPAP)局長のヘイ・バビー氏が発表した。
この開発計画は1200万USD規模で行われ、プノンペンより30㎞南のカンダール地方に位置する貨物港LM17の年間収容量の倍増を目的としている。LM17では14万5000TEUsの荷受けをした2015年に引き続き、2016年には16万TEUsを上回ることが予想される。これは年間15万TEUsの許容量を超えるとし、2015年に拡張計画が開始、完成は2017年を目途にしている。
バビー氏は、既に自分達での資金調達を行っており、他の資金源は必要ないと話す。同社は2015年12月、カンボジア証券取引所への新規株式公開(IPO)にて520万USDを調達しており、2015年の収益1500万USDのうち一部を貨物港の拡張計画に当てるとした。
港湾運送業者によると、貨物船交通量は年10~20%の急成長をしており、今は第3段階を見越し、2028年にはLM17収容量を50万TEUsまで引き上げるという。この新計画はプノンペン港湾公社の西側10ヘクタールでの桟橋やコンテナヤードの開発を想定している。これについてバビー氏は、3000万USDの資金調達は、2020年頃ソフトローンと株式追加売出によって行うと話した。
プノンペン港湾公社は、カンボジアで2番目に大きい港湾運送業者であり、証券取引所に3番目に名前を連ねる。20%が浮遊株であり、3月7日時点で同社の株式は5460リエルで取引され、時価総額は約2800万USDとなっている。