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  • 2016年6月17日
  • カンボジアニュース

カンボジア政府、ムスリム観光客のためにハラルフード推進[観光]

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(c)Khmer Times

 カンボジア政府は今週始め、中東からの入国者数が伸び悩んでいることを受け、ハラル認証フードに関する閣僚会議令の草案をまとめる最終段階に入っていると発表した。

 クメールタイムズ紙によれば、商業省大臣のパン・ソラサック氏によるこの発表に在カンボジアトルコ大使も同席した。

 カンボジアムスリム発展財団の副代表は、ハラルフードに関しては徹底された知識が必要なため草案の完成には時間がかかるだろうと予想する。「認証されるためにはイスラム法に則り、企業のハラルフード生産体制が整っているかどうかの審査も含まれる」。

 同氏は、マレーシアがカンボジアのハラルフード生産体制の整備を援助すると約束したことも明かしており、食料生産マーケットの醸成やムスリム諸国へのハラルフード輸出にもつながると期待する。

 商業省のスポークスマンは「今回のプロジェクトは国内のムスリムだけでなく、ムスリム観光客にとっての利益にもなる」と話す。



 観光省の発表によれば、今年始めの4ヶ月間の中東諸国からの観光客数は7144人で、昨年同時期と比べてわずか0.4%の増加に留まっている。

 原因として、プノンペンへの直行便が就航していないことやハラルフードを食べられる飲食店が少ないことが考えられ、カンボジアは最近になってトルコとドバイとの間で航空協定を結んだばかりだ。

 また、官民セクター作業部会の共同議長は、「現在カンボジアでは更なる観光客を収容できるホテルを新たに建設中だが、ハラルフードをムスリム観光客に提供できる飲食店は少ない」と語った。

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