カンボジア王国政府(RGC)は2025年1月1日より観光客やビジネス旅行者向けの電子ビザ(e-Visa)の料金を引き下げる決定を発表した。観光ビザ(e-Visa T)は36ドルから30ドルに、通常ビザ(e-Visa E)は42ドルから35ドルに変更される。
RGCは電子ビザおよび電子到着ビザの発行手続きを簡略化し、政府の統一エコシステム内で効率化を図るよう関連省庁に指示している。
カンボジアはシェムリアップ州のアンコール遺跡群やプレアヴィヒア寺院、コーケー寺院などの世界文化遺産、さらにプレアヴィヒア州やカンポントム州のサンボー・プレイ・クック遺跡で知られる。加えて、プレアシアヌーク、カンポット、ケップ、ココンの4州にまたがる450キロメートルに及ぶ自然海岸も観光資源として注目されている。
2024年には670万人の国際観光客の訪問を見込んでおり、1月から11月の間にカンボジアは600万人の国際観光客を迎え、前年同期比で22%の増加を記録した。観光客の35.9%に当たる215万人が航空便で入国しており、前年同期比で28.6%の増加となった。一方、陸路や水路を利用した入国者も多かった。
主要な観光客の出身国としては、タイが191万人でトップとなったが、前年比15.4%減少した。一方、ベトナムからは120万人(30.8%増加)、中国からは76万9775人(54.5%増加)が訪れた。観光業はカンボジア経済の主要な成長ドライバーとされており、今後もその促進が期待されている。