カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

 

カンボジアフードビジネス 価値創造
(2016/5発刊4号より)
宝屋 JAPANESE RESTAURANT

ここ数年の飲食店の出店ラッシュが目覚ましい。日系人気焼肉チェーン「牛角」やドーナツ業界のアメリカの巨人「クリスピークリーム」など、中心部ボンケンコンへの大手チェーン店の出店計画が次々と発表され、飲食店の競争激化はまだまだ続いていくだろう。中心部から離れたエリアではどうだろうか?
トゥールコックでひと際目立つ日本庭園に囲まれた日本食レストラン。トゥールコックを選んだ理由やターゲット層など。5月のグランドオープンに向ける意気込みを聞いた。

カンボジアビジネスパートナーズ(以下CBP):初めまして。まずはあなたの会社について教えて下さい。

レイ・ヘン(以下、レイ) 初めまして、このような場を頂けて光栄です。私のことはレイと呼んで下さい。シンガポールから来ました。この宝屋レストランは私とシンガポールのパートナーが運営しています。

 我々の目的は、日本から最高級のものを持ってきて、ここカンボジアで、最高の日本品質を体験して貰うことですね。「宝屋」は日本語で「トレジャーハウス」を意味します。これは店舗の名前であり、店舗に携わる全員が大切にするスローガンなんですよ。

 私たちは、行うこと全て、仕えるもの全てを大切にしています。最高の食材を調達し、素晴らしいレシピで作った料理。最高級の雰囲気を作り上げ、明確なビジョンに基づいた最高のサービス。何よりお客様が私たちの宝ですね!

トゥールコックに広がる日本庭園
CBP なるほど。ではなぜ、カンボジアを選ばれたのでしょうか?

レイ 最初にプノンペンに足を踏み入れたとき、ボンケンコンで店舗を開くように勧められました。しかし、あまりにも他店舗の進出が進んでおり、物があり過ぎると感じましたね。くつろいだ空間で日本食を楽しんで頂こうという我々の願いとのミスマッチを感じました。ここでは、屋外、屋内ともに人数や料理に応じた個室があり、ゆっくりお寛ぎ頂ける庭園にパーティ用のサンルーフ。

 16000平方フィートの素晴らしい日本庭園が広がり、企業のイベント用に最大500名様までご利用頂けます。ボンケンコンと違い、少し離れたトゥールコックでは空間も広く利用出来ます。また都心のベッドタウンとして、コンドミニアムや戸建て住宅の開発がどんどん進んでいるのを肌で感じ、こちらを選びました。

 ここでは、地元の人々に日本文化を広め、日本料理の素晴らしさを伝えられます。多種多様な日本のお酒は地元のお客様にも大好評なんですよ。さらに日本文化に基づいた、品質の高い料理とサービスには感謝の声も頂きます。

CBP 確かに、入り口から広がる大きな庭園が印象的ですよね。寿司カウンターのある寿司専用個室や、ウオーターカーテンのある鉄板焼き専用の離れなど、料理に合わせたお部屋を選べるというのが面白いですね。そんな宝屋で、どのような経験が出来るのでしょうか?

レイ ぜひ宝屋で魅力的なお食事体験をして頂きたいですね。我々はレストランの専門家と契約しており、品質や満足度を維持し必要であればいつでもアップデートします。

 新鮮な品質を確保するため食材を空輸し、経験豊富なシェフがあなたのニーズとご希望に応じて、料理を作りますよ。お客様にまた来たいと思って頂けるよう、気持ちの良い経験を与えることを目指していますね。

価格は安く。しかし品質には妥協しない
CBP 新鮮な料理がますます楽しみです。ただ、最高級のものを使われていると価格が気になってしまいますよね(笑)。どのような方々に来て頂きたいと思われますか?

レイ 我々は高級レストランとして見られているので、ご家族や中級層の方々に出来るだけ手頃な価格で、宝屋を楽しんで頂けることを念頭に置いていますね。もちろん、食事の品質に妥協することなくです。

 ランチとディナーは8.80ドルからご用意していますが、料理や雰囲気、サービスレベルは日本品質だと誇れますし、今後ますます成長するつもりです。その点では我々も自信を持って、素晴らしいと言えますね。

CBP お勧めのお料理を教えて頂けますか?

レイ 日本料理通の地元の方々のご意見では、伝統的なメニューと創作メニュー、どちらにもご満足頂いていますね。また我々の料理は、蒸す、揚げる、焼く、天ぷらなど、お客様に調理スタイルを選んで頂くため、その組み合わせの豊富さにご好評頂いています。

 アラカルトでは、鉄板焼きと焼き鳥が特にお勧めですね。日本のように多くの種類から選ぶことが出来ます。お客様は自身の好みやリクエストを、ぜひサービススタッフにお伝え下さいね。彼らはとてもフレンドリーですから。

 我々は、最高の味と食感を追求するため遅くまで、時には一晩中かけて料理を開発しています。この料理にはどのソースが一番合うかなど、食材同士の組み合わせを考えてゼロからの挑戦です。お客様が宝であると同じように、我々にとってはお料理も特別ですね。

CBP そこまでの時間と労力をかけて開発しているからこそ、地元の方々にも愛されるんですね。今はソフトオープン中ですが、グランドオープンはいつになりますか?

レイ 2016年5月19日を予定していますね。また、グランドオープンに向けて、さらに日本のワインや料理を持ってくるつもりです。ぜひ期待していて下さいね。

ケータリングメニューも充実
CBP 最後に、弊誌はビジネスマンや投資家の方々向けの雑誌ですが、そういった方向けの特別メニューなどはありますか?また、意気込みなどをお願いします。

レイ そうですね。ランチメニューのケータリングも行っているのでビジネスランチには最適だと思います。メニューにはお弁当のセットなどがあるため、これが人気を博しており、我々としても非常にありがたいですね。

 お客様のニーズに柔軟に対応するため、ランチ・ディナー共に、お客様のご要望や予算に応じて、メニューを選べますよ。会社のイベントはもちろん、学校、ウェディング、会議、集会、誕生日、記念日など。レストランの中でも外でも、全ての仕出し料理は1人15ドルからご予約可能です。

 経験豊富なシェフによるライブクッキングを取り入れた新しい焼き鳥ビュッフェもお勧めです。豪華な演出と熱々の出来立てをお楽しみ下さい。お財布に優しく、食べ放題なのでぜひ試して頂きたいですね!(取材日:2016/05/26)


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