カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

カンボジア新しいスタンダード
(2016/11発刊5号より)
Cambodian Impress, CEO
安藤 理智

 
ANDO Risato

1978年生まれ、東京都出身。横浜国立大学教育学部卒。東南アジアに住んで16年。日本人でありながらタイ王国オリンピック委員会のオフィシャルフォトグラファーを務める。SoI and Luna(Thailand) Co.,ltd.代表取締役。株式会社スタディオアフタモード取締役。

カンボジア税制に対応した

クラウド会計ソフトがいよいよ登場!

最も大切な事は事前準備

CBP: もうすぐカンボジア税制に対応した会計税務ソフトが完成されると聞きました。

安藤: はい、そうなんです。カンボジアで事業を営む方にとって一番の悩みの種は、税務なんですね。毎月の税務申告もVAT、Profit Tax、Withholding Tax、Tax on Salaryが必要ですので、複雑になっています。そのため、高い費用をかけて会計事務所に外部委託せざるをえず、中規模小規模事業者にとっては、その費用が経営を圧迫してくるという悪循環が生まれてしまっています。

 そんな悩みを解消すべく、社内で会計管理と税務申告ができるような会計事務ソフトを日本のシステム会社と連携して開発して参りました。

CBP: 具体的にはどのような機能が搭載されているのでしょうか。

安藤: 主な機能としては、カンボジア税務総局指定フォーマットでのインボイス作成、給与所得税自動計算、月次/年次税務帳票作成、会計帳簿作成、決算書類作成、他言語対応(日本語/クメール語/中国語/韓国語)があります。

 「難しそう」と感じられる方もいらっしゃると思いますが、基本的な入力作業はお小遣い帳をつけるのと大差ありません。事前に会社情報、取引先情報(顧客や仕入れ先)、取扱商品情報や勘定費目を設定しておきます。後は日々の出入金に応じて、その都度金額等の入力をしていくだけです。 そうすることで、月末には会計帳簿や各種税務申告書が自動生成されていきますので、後は印刷して税務署に申告するだけです。

CBP: 専門的な知識は必要なのでしょうか。そのソフトはパソコンにインストールして使うのでしょうか。

安藤: 税務に関する詳しい知識がなくとも使えるようにしています。現在外部委託をされている会社でも、社内で現金出納帳の管理はされていると思いますが、それと大差ない作業です。この『EZ★CASS』は「クラウドシステム」を使用しています。ウェブブラウザを通してオンライン上で使用していきます。GmailやFaceBookと同じですね。

 そのため、PCの買い替えや故障時でも、データの移行作業等は一切不要です。全てのデータは、セキュリティー管理されたデータセンター内で保管・バックアップされていますので、部外者にデータが見られるということもありません。

CBP: そして気になるお値段ですが、おいくらでしょうか。

安藤: 納税区分で費用が異なりますが、会計事務所に委託して月次/年次の費用を払う事を考えれば大幅にコストダウンができる価格設定にしています。

 最初の一ヶ月間はお試しとして無料で利用可能ですので、是非導入を検討して頂けたらと思います。

CBP: 最後に、今後の展開について教えて下さい。

安藤: 常にバージョンアップは続けていきます。勤怠管理システムとの連携、飲食店等で利用されているPOSシステムとの連携等も視野に入れています。


(2016/11発刊5号より)

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