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  • 経済
  • 2025年7月11日
  • カンボジアニュース

カンボジア、農産物輸出で上半期28.7億ドルを計上 前年同期比27%増[経済]

カンボジアは2025年上半期(1〜6月)において、農産物の輸出により28億7000万ドル超の外貨を獲得した。これは前年同期比で27.66%の増加となった。農林水産省(MAFF)傘下の農業総局が、国家植物検疫データベースのデータを基に農業農村開発銀行(ARDB)を通じて発表した。

輸出総量は780万トン以上に上り、その内訳は非コメ系農産物が420万トン超、籾米が310万トン超、精米が38万トン以上である。金額ベースでは、非コメ系が19億2600万ドル、籾米が6億3800万ドル、精米が3億700万ドルに達した。

フン・マネット首相は先週、タケオ州で開催された第20回国家魚の日の式典において、「政府の積極的かつ効果的な政策実施を通じて、カンボジアの農業部門は依然として強靭で安定している」と述べた。また「農業は食料危機や栄養不良を回避し、物価安定にも貢献しており、国家経済における重要な緩衝機能を果たしている」と強調した。

同省のディット・ティナ大臣も、ペンタゴン(五角形)戦略フェーズ1の下で優先政策プログラム5および6に注力し、各局の官僚と共に精力的な実行を進めていると述べた。2024年には洪水、エルニーニョ、害虫の発生など多くの自然災害に見舞われたが、それにもかかわらず同部門は顕著な成果を上げたとされる。

さらにディット大臣は、カンボジアが2024年に3600万トンの農業総収穫を記録し、国内の食料安全保障を完全に維持したうえで、9500万トンを95カ国に輸出し、約53億ドルの収益を上げたと明かした。

同大臣は「カンボジアの農業部門は、かつての援助依存型から脱却し、機械化、多様化、園芸振興などにより、現代的で技術主導型の輸出産業へと脱皮しつつある」と述べた。

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